やまとなでしこは日本人女性の美称である。日本の女性の美徳や理想を表現し、日本の女性が持つとされる柔らかさ、優雅さ、強さ、そして内面の美しさを意味する。漢字で「大和撫子」と書き、植物「カワラナデシコ」(河原撫子)の異名としても用いられる言葉[1]。「大和」とは日本の異名だが、大倭・大日本(おおやまと)という美称も指す。大和政権が五畿の一つ大和(現在の奈良県)にあったことに由来する。もともとは「倭」と書いたが、元明天皇の時に「倭」と通じる和の字に「大」を付けて「大和」と書くよう定められた[2]。
「やまとなでしこ」の女性像は、現代においても日本男性の理想とされることが多い[3]。