アエミリウス氏族(ラテン語: Gens Aemilia)は、古代ローマの氏族のひとつ。
共和政ローマ初期から執政官を輩出したパトリキ系の家系である。
共和政前期に独裁官を出したマメルキヌス家はその後も執政官や執政武官を輩出している。その後も様々な家系で執政官を出しており、特にパウルス家は第二次ポエニ戦争よりコルネリウス氏族スキピオ家とは親密な間柄であり、ともに血縁関係を通じて元老院で中心的な存在となった。小スキピオのようにアエミリウス氏族からスキピオ家へと養子に出た例もあった。
エミリア街道はそれを建設したマルクス・アエミリウス・レピドゥスに由来し、エミリア=ロマーニャ州、レッジョ・エミリア県、その県都レッジョ・エミリア、モンテッキオ・エミーリアなどもその系譜である。
またエミール、エミリオ、エミリー、エミリア、マクシミリアンといった人名もこの氏族に由来する。