エティエンヌ=ルイ・マリュス(Etienne-Louis Malus 、1775年7月23日 - 1812年2月24日)はフランスの軍人、技術者、物理学者、数学者である。反射光の偏光についてのマリュスの法則を発見した。
マリュスはパリに生まれ、長じてナポレオンのエジプト遠征に加わった。1810年にフランス科学アカデミーのメンバーになった。
彼の数学的業績は光、幾何光学に関するもので、クリスティアーン・ホイヘンスの光の理論を証明する実験を行った。光の偏光に関する発見は1809年に発表され、結晶中の複屈折に関する理論を1810年に発表した。
マリュスの業績で最も知られたマリュスの法則は入射光の前に置かれた偏光板による光の強度を与えるもので、次式を主張するものである:
ここで、 は入射光の強度、 は入射光に対する偏光板の角度である。