この記事は更新が必要とされています。 この記事には古い情報が掲載されています。編集の際に新しい情報を記事に
反映 させてください。反映後、このタグは除去してください。
(2021年11月 )
ウィキメディア・コモンズには、
オオハシ科 に関連するカテゴリがあります。
ウィキスピーシーズに
オオハシ科 に関する情報があります。
オオハシ科 (おおはしか、学名 Ramphastidae )は、鳥類 キツツキ目 の科である。
オオハシ (大嘴)またはきょしちょう (巨嘴鳥)と総称される。小型のものはチュウハシ(中嘴)とも呼ぶ。
特徴
分布
中南米 (カリブ諸島 は除く)に生息する。
アルゼンチン 北部、エクアドル 、エルサルバドル 、ガイアナ 、グアテマラ 、コスタリカ 、コロンビア 、スリナム 、ニカラグア 、パナマ 、ブラジル 、フランス (仏領ギアナ )、ベネズエラ 、ベリーズ 、ペルー 、ボリビア 、ホンジュラス 、メキシコ 南部。
形態
全長30–60cm [ 1] 。最大種はオニオオハシ で全長66cm。
嘴 は大型で、薄い角質で覆われ、中が中空で多数の骨質の支えがある。嘴が大型化した原因については不明だが、細い枝の先にある果実を採食できる、警告色 、個体識別 に役立つなどの説がある。
最近の研究によると、オニオオハシ では、嘴内の微細な血管を通じ、体内の熱を逃がす「ラジエーター 」の役割をしている。
生態
熱帯雨林 に生息する。一部の種では夜間に樹洞 の中で休む。
食性は植物食傾向の強い雑食 で、主に果実 を食べるが、昆虫 、小型爬虫類 、鳥類の卵や雛なども食べる。
樹洞 に卵を産む。雌雄交代で抱卵する。育雛も雌雄共に行う。
系統と分類
系統樹 は Moyle (2004)[ 2] などより。
オオハシ下目は伝統的にオオハシ科とゴシキドリ科に分けられてきたが、ゴシキドリ科は側系統であり4科に分割された。このうち、(狭義の)ゴシキドリ科とオオハシゴシキドリ科を独立科とせずオオハシ科に含める説がある。しかし、オオハシ類とゴシキドリ類の形態上の顕著な相違点から、別科とすることが多い。
分類
国際鳥類学会議 (IOC)[ 3] [ 4] による。
Aulacorhynchus ミドリチュウハシ属
Aulacorhynchus wagleri , Wagler’s Toucanet (P. prasinus から分離)
Aulacorhynchus prasinus , Emerald Toucanet , キバシミドリチュウハシ
Aulacorhynchus caeruleogularis , Blue‐throated Toucanet (P. prasinus から分離)
Aulacorhynchus cognatus , Violet‐throated Toucanet (P. prasinus から分離)
Aulacorhynchus lautus , Santa Marta Toucanet (P. prasinus から分離)
Aulacorhynchus griseigularis , Grey‐throated Toucanet (P. prasinus から分離)
Aulacorhynchus albivitta , White‐throated Toucanet , ミナミキバシミドリチュウハシ (P. prasinus から分離)
Aulacorhynchus atrogularis , Black‐throated Toucanet (P. prasinus から分離)
Aulacorhynchus sulcatus , Groove‐billed Toucanet , ミネアカミドリチュウハシ
Aulacorhynchus calorhynchus , Yellow‐billed Toucanet (↑から分離)
Aulacorhynchus derbianus , Chestnut‐tipped Toucanet , クロアカミドリチュウハシ
Aulacorhynchus whitelianus , Tepui toucanet , テプイミドリチュウハシ (A. derbianus から分離) LC IUCN
Aulacorhynchus haematopygus , Crimson‐rumped Toucanet , コシアカミドリチュウハシ
Aulacorhynchus huallagae , Yellow‐browed Toucanet , キマユミドリチュウハシ
Aulacorhynchus coeruleicinctis , Blue‐banded Toucanet , アオオビミドリチュウハシ
Pteroglossus チュウハシ属
Pteroglossus viridis , Green Aracari , キムネチュウハシ
Pteroglossus inscriptus , Lettered Aracari , スジキムネチュウハシ
Pteroglossus bitorquatus , Red‐necked Aracari , アオハシチュウハシ
Pteroglossus azara , Ivory‐billed Aracari , ハシジロチュウハシ
Pteroglossus mariae , Brown‐mandibled Aracari , チャハシチュウハシ (↑から分離)
Pteroglossus aracari , Black‐necked Aracari , アカオビチュウハシ
Pteroglossus castanotis , Chestnut‐eared Aracari , チャミミチュウハシ
Pteroglossus pluricinctus , Many‐banded Aracari , フタオビチュウハシ
Pteroglossus torquatus , Collared Aracari , ムナフチュウハシ
Pteroglossus sanguineus , Stripe‐billed Aracari , ホシハシムナフチュウハシ (P. torquatus から分離)
Pteroglossus erythropygius , Pale‐mandibled Aracari , ハイハシムナフチュウハシ (P. torquatus から分離)
Pteroglossus frantzii , Fiery‐billed Aracari , アカハシムナフチュウハシ
Pteroglossus beauharnaisii , Curl‐crested Aracari , ニジチュウハシ
Pteroglossus bailloni , Saffron Toucanet , オウゴンチュウハシ (Baillonius bailloni )
Selenidera コチュウハシ属
Selenidera spectabilis , Yellow‐eared Toucanet , アオハシコチュウハシ
Selenidera piperivora , Guianan Toucanet , ニショクコチュウハシ
Selenidera reinwardtii , Golden‐collared Toucanet , アカハシコチュウハシ
Selenidera nattereri , Tawny‐tufted Toucanet , サンショクコチュウハシ
Selenidera gouldii , Gould’s Toucanet , クロフイリコチュウハシ
Selenidera maculirostris , Spot‐billed Toucanet , フイリコチュウハシ
Andigena ヤマオオハシ属
Ramphastos オオハシ属
Ramphastos dicolorus , Green‐billed Toucan , アオハシヒムネオオハシ
Ramphastos vitellinus , Channel‐billed Toucan , ヒムネオオハシ (R. culminatus を含む)
Ramphastos citreolaemus , Citron‐throated Toucan , キノドオオハシ (↑から分離)
Ramphastos brevis , Choco Toucan , チョコキムネオオハシ
Ramphastos sulfuratus , Keel‐billed Toucan , サンショクキムネオオハシ
Ramphastos toco , Toco Toucan , オニオオハシ
Ramphastos tucanus , White‐throated Toucan , シロムネオオハシ (R. cuvieri を含む)
Ramphastos swainsonii , Chestnut‐mandibled Toucan , クリハシオオハシ (↓から分離)
Ramphastos ambiguus , Black‐mandibled Toucan , ニショクキムネオオハシ
人間との関係
開発による生息地の破壊などに伴い生息数は減少している種もいる。
オオハシをモチーフとした星座(きょしちょう座 )がある。
脚注
^ 浦本昌紀 , “オオハシ”, 日本大百科全書 , Yahoo!百科事典 , 小学館
^ Moyle, R.G. (2004), “Phylogenetics of barbets (Aves: Piciformes) based on nuclear and mitochondrial DNA sequence data”, Mol. Phylogenet. Evol. 30 : 187–200
^ Gill, F. ; Donsker, D.; Rasmussen, P., eds. (2021), “Multilingual Version” , IOC World Bird Names , version 11.1, https://www.worldbirdnames.org/new/ioc-lists/master-list-2/ 12 May 2021 閲覧。
^ Gill, F. ; Donsker, D., eds. (2010), “Taxonomic Updates” , IOC World Bird Names , version 2.6 Draft, http://www.worldbirdnames.org/updates-tax.html
参考文献
関連項目