オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主
『オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主』(Odd Thomas)は、2013年のアメリカのミステリースリラー映画。原作は、ディーン・クーンツのオッド・トーマス第一作である『オッド・トーマスの霊感』。 あらすじオッド・トーマスは田舎町ピコムンドに住む20歳の青年。彼は死者の魂(幽霊)が見える特殊能力を活かし、度々、未解決殺人事件の被害者幽霊の通報を受けて犯人を特定しては警察に引き渡していた。幽霊以外にも、凄惨な殺人事件を予知して群がる怪物『ボダッハ』を見る事もでき、オッドがそんな能力を持っている事を知っているのは、警察署長のワイアット、運命の恋人ストーミーを含むごく少数の人間だけだった。 ある日ボダッハの大群を見たオッドは、その数があまりにも多いため、近日中に大量殺人が起きると確信。ボダッハが群がるキノコ男ことボブが怪しいと目を付け、ボブの家に忍び込んだが決定的な証拠は見つからず、ワイアット署長にボブの身辺調査と警戒を依頼。しかし逆に教会にいる所をボブに襲われ、間一髪で逃げ出す。そんな中、友人のリゼットがボブの犬に襲われて殺されてしまう。更に署長が何者かに撃たれて入院。 自宅に戻ったオッドはボブの死体を発見、教会でオッドを襲いに来たボブはすでに幽霊だった事を知ったと同時に、誰かが自分に殺人の罪を着せようとしていると気づく。オッドはボブの死体を隠したが、その死体に悪魔崇拝者の印「POD(プリンス・オブ・ダークネス)」を見つける。同様のタトゥーがヴァーナー巡査にもあったことから、ヴァーナー巡査も犯人一味だと悟る。 オッドはヴァーナー巡査のパトカーがストーミーが働くショッピングモールに止まっていることを発見してモールに乗り込むと、ロビーを覆うほどの大量のボダッハが蠢いており、ここが大量殺人の現場となる場所だと確信。まずは警備室を占拠していた覆面犯をバットで倒し、その覆面を剥ぐとエクルズ巡査だった。彼もまた大量殺人犯の仲間で、署長を襲ったのも彼だったのだ。オッドはエクルズの銃を奪い、ロビーでマシンガンを乱射し始めたもう一人の覆面犯を辛くも倒し、ストーミーの無事な姿を確認する。全てが終わったと思ったとき、リゼットの幽霊が駆け込んで来た。慌てて男の覆面をはがすと、その男はヴァーナーではなく、リゼットが死んだ時に現場で犬を撃ち殺したゴスだった。リゼットの幽霊に導かれて、オッドは大量の時限爆弾が積まれたトラックを発見。ボダッハに取りつかれたヴァーナーの銃撃を受けながらもトラックを移動させると、トラックは無人の空き地でヴァーナーもろとも爆発、オッドは無事に600人以上の人間を救ったのだった。 病院で目覚めたオッドはストーミーに寄り添われながら回復して退院。署長が用意した家で、ストーミーと幸せな時間を過ごす。数日後、所長が訪れ「ストーミーの遺体が戻ってきた」と告げる。ストーミーはモールの銃乱射で死んでおり、オッドはその事実に気づきながらも現実から逃避し、ストーミーの幽霊と過ごしていたのだ。オッドはついに現実を受け入れ、ストーミーの幽霊はオッドに別れを告げて成仏していった。オッドは、自分が長生きするのを踏まえた上で寿命が尽きてストーミーに会える日まで、自らの使命=幽霊が見える能力を駆使して犯罪者をとらえる、と続けることを改めて誓うのだった。 登場人物主要人物
ピコムンド警察
その他の住人
キャスト
映像ソフト化2014年3月19日に東宝からDVDをリリース。 作品の評価映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには48件のレビューがあり、批評家支持率は38%、平均点は10点満点中5.20点、観客支持率は65%となっている[3]。また、Metacriticには11件の評論があり、高評価は1件、賛否混在は8件、低評価は2件、平均点は100点満点中45点となっており、ユーザー支持率は10点満点中7.5点となっている[4]。 脚注
外部リンク |