キバチ科
キバチ科 (キバチか、Siricidae) はハチ目ハバチ亜目に属する科の一つである。 メス成虫が産卵管を使って生木、衰弱木もしくは枯木の内部に産卵し、孵化した幼虫は木の内部を摂食して育つ。そのため、ノクチリオキバチのように、樹木の害虫と見なされる種も含まれる。キバチ科はキバチ亜科 (Siricinae) とヒラアシキバチ亜科 (Tremecinae) に分類され、前者は針葉樹を、後者は広葉樹を摂食する。日本産の既知種は23種1亜種である。 日本産キバチ科一覧キバチ科 Siricidaeキバチ亜科 Siricinaeルリキバチ属 Sirexコルリキバチ S. juvencus ニトベキバチ S. nitobei キバチ属 Urocerusアメリカヒゲジロキバチ U. albicornis (北米からの移入種[1]) ヒゲジロキバチ U. antennatus モミノオオキバチ U. gigas ssp. orientalis カラフトキバチ U. gigas ssp. taiganus ニホンキバチ U. japonicus タイワンヒノキキバチ U. multifasciatus ツルギキバチ U. tsurugianus ナワキバチ U. yasushii オナガキバチ属 Xerisオナガキバチ Xe. spectrum マダラキバチ属 Xoanonトドマツノキバチ Xo. matsumurae ヒラアシキバチ亜科 Tremecinaeミナミヒラアシキバチ属 Eriotremexタイワンヒラアシキバチ E. formosanus E. makiharai ニセタイワンヒラアシキバチ E. yamasakii (タイワンヒラアシキバチの個体変異との指摘がある[2]) ヒラアシキバチ属 Tremexクロヒラアシキバチ T. apicalis カタマルヒラアシキバチ T. contractus キマダラヒラアシキバチ T. fuscicornis T. kaedei T. kurokivorus T. longicollis T. nakanei T. okinawensis T. sudajii 食害成虫は、6月-9月の日中に活動する。メスは衰弱した木や伐倒した後の木に産卵管を突き入れて産卵する。幼虫は、孵化すると辺縁部から材中深く穿孔してやがて蛹となる。丸い穿孔内は、フンや木くずで固く埋めつくされる[3]。 出典
|