サッカーシリア代表
サッカーシリア代表(サッカーシリアだいひょう)は、シリアサッカー協会(SFA)によって構成されるシリアのサッカーのナショナルチームである。西アジアサッカー連盟所属。 ホームスタジアムは、ダマスカスにあるアッバーシーン・スタジアムと、アレッポにあるアレッポ国際スタジアム。近年は内戦の影響によって、国外でのホームゲーム開催を余儀なくされる事が多い。 概要FIFAワールドカップの本大会への出場経験はない。AFCアジアカップの本大会には過去7度出場しており、7回目となるAFCアジアカップ2023で初めてグループリーグを突破、初めてノックアウトステージへ進出している[1]。 歴史1966年W杯イングランド大会の予選では、ヨーロッパグループ:7に属し、スペインとアイルランドと争うこととなったが、アイルランドとの試合前に予選を棄権した[2]。1986年メキシコ大会のアジア予選では最終予選まで進出し、イラクとのホーム・アンド・アウェーで勝てばワールドカップ初出場という場面だったが、ホーム0-0、アウェイ1-3で敗れ出場を逃した(その結果イラクが初出場を決めた[3])[4]。その後のワールドカップ予選では早々に敗退する事が多く、2014年の予選では失格になっている(後述)[5]。 AFCアジアカップ2011カタール大会では、1次リーグの初戦で格上と見られていたサウジアラビアを下す快挙を果たした[6]が、日本とヨルダンに敗れてグループ3位で敗退した[7][8]。 2014年W杯ブラジル大会・アジア2次予選でシリアはタジキスタンと対戦。ホームでの第1戦を2-1、アウェーでの第2戦を4-0でともに勝利し、3次予選進出を決めた。しかし、3次予選組み合わせ決定後、2次予選でスウェーデン代表歴のあるジョージ・ムラードを登録・出場させていたことが判明[9]。国際サッカー連盟(FIFA)が調査を行った上で、この試合の成績を無効としシリアは失格。代替でタジキスタンが3次予選進出となった[注 1][11]。 2018年W杯ロシア大会・アジア予選では最終予選に進出した[12]。同最終予選ではイラン[13]、韓国[14]にホームで引き分けるなど健闘を見せ、第9節でカタールにホームで3-1と勝利し[15]、勝ち点で並んだウズベキスタンを得失点差で上回りプレーオフ出場圏の3位に浮上した。そして最終節のアウェーでのイラン戦は先制点を挙げたものの、その後逆転され90分終了時点で2-1と予選敗退の危機に陥っていたが、追加時間にオマル・アッ=ソーマの得点で2-2の引き分けに持ち込み[16]、同じ勝ち点13のウズベキスタンを得失点差で上回りグループAの3位で4次予選(AFCプレーオフ)に進出した[17]。また、この試合の1点目のゴールは2015年11月12日に行われたトルクメニスタン戦で失点して以降1121分ぶりとなるイランのワールドカップ予選での失点となった[18]。なお、最終予選においてホームの5試合は全て中立国のマレーシア開催であったが無敗だった。4次予選では、オーストラリアに2試合180分では2-2の同点だったため行われた延長戦の末に敗れ大陸間プレーオフ進出はならなかった[19]。 2022年W杯カタール大会予選でも最終予選まで進むも全10試合で1勝しか挙げられず敗退、2026年北中米大会・アジア予選では2次予選で北朝鮮に逆転突破を許し、3大会ぶりに最終予選を待たずに本大会初出場の可能性が途絶えた[20]。 成績FIFAワールドカップ
AFCアジアカップ
西アジアサッカー選手権
アラブカップ
パンアラブ競技大会
西アジア競技大会
歴代監督
歴代選手→詳細は「Category:サッカーシリア代表選手」を参照
脚注注釈出典
関連項目外部リンク |