ザック・キング
ザック・キング(Zach King)は、ロサンゼルスに拠点を置くアメリカ人の映像作家[1]で、TwitterのショートビデオクリップVine(バイン)[2]およびYouTube動画投稿者である。手品のような演出のデジタル編集された6秒動画「マジックバインズ」が最も知られている[3]。キングは、2008年からYouTubeへビデオ投稿を行い、そして2013年にはVineにも投稿を始めた。キングは、これらビデオを「デジタル奇術(digital sleight of hand)」と呼んでいる[4]。 2010年、ヒューレット・パッカードの広告コンテストで優勝し、ロンドン映画祭オープニングイベントのレッドカーペットに招待された[5]。2013年には、YouTubeのネクストアップクリエーターズコンテストも受賞した[6]。 経歴キングは、アメリカ合衆国オレゴン州のポートランドに生まれ育った[7]。7歳のときに家庭用ビデオカメラを用いて最初のビデオを撮影し[8]、14歳で、カメラと三脚、マッキントッシュコンピュータのビデオ機材一式を購入して、撮影と編集を始めた[5]。そしてバイオラ大学の映画メディア芸術学科に進み、2012年12月に卒業した[9]。 キングは、2008年より自身が運営するウェブサイト「ファイナルカットキング(FinalCutKing.com)」を開設。インターネット上でソフトウェアのチュートリアルが無いことに気付いたキングは[10]、自身のサイトで動画編集ソフト「Final Cut Pro」[11]の使用におけるトレーニングとヒントの提供を行った。同時に、ソフトウェアを用いた視覚効果の実例を紹介するためにYouTubeへの投稿を始めた[12]。運営するウェブサイトの閲覧者を獲得した後、彼らにトレーニング・セミナーを売り始め、その収入を大学の学費に当てた[5]。そして2012年、ケーブルテレビチャンネル「サイファイ」の番組「ウィルス・ビデオ・ショー」で放送された「ウィルス・ビデオ対決」に参戦した[13]。 YouTube2011年、キングは大学の友人と作成した「ジェダイの子猫」というタイトルの動画をYouTubeに投稿した。ライトセーバーで戦う2匹の猫の動画[14]は、閲覧数が3日間で100万を超え[9]、のちに500万に達した[1]。次作の「ジェダイの子猫の逆襲」は1000万ビューを記録し[15]、そして第三弾の「ジェダイの子猫、フォースとともに」が2014年に発表された。キングの公式YouTubeチャンネル「FinalCutKing」で公開されている。 キングは、2013年5月にYouTubeによってアメリカの最も有望な若い映画製作者25人に選出された。YouTubeが主催するネクストアップクリエーターコンテストの一環として、4日間のYouTubeクリエーターキャンプのために、キングは35,000ドルとニューヨークへの旅行を受け取った。コンテストへは「うまくいかないコンテストエントリー」のタイトルで、キング自身が空襲と地上砲火による攻撃を避ける動画を提出した[6]。 Vine多くの友人がソーシャルメディア・ウェブサイトのアカウントを所有しているのを見て、キングは最初の30日間は毎日1本の6秒動画を作るという目標を掲げ、2013年9月にVineのアカウントを作成した。いくつかの動画の成功を収めたキングは、さらに新しい動画を作成し、投稿を続行することに決めた[16]。 2014年1月には著名なトーク番組「エレンの部屋」に出演。番組のスタッフとともにいくつかの動画を作り上げた[16]。2014年現在、キングは生計のためにガレージを拠点として6秒動画を制作している[17]。インディペンデント紙によるインタビューにおいて、キングは将来、アクションアドベンチャー長編映画の監督がしたいと望んだ[1]。 キングの6秒動画は、複数のメディアや[18][19]、番組プロデューサーでジャーナリストのシェ・パツィエンツァ、人気男性誌「コンプレックス・マガジン」に寄稿するJ・ドゥエイン・ハーンらによって紹介された[20][21]。2014には、イギリスのエレクトロバンド「ルディメンタル」に、彼らのための動画制作を求められた[22]。 受賞歴
脚注
外部リンク |