シロヤシオ
シロヤシオ(白八汐[2]、学名: Rhododendron quinquefolium)はツツジ科ツツジ属の落葉低木または小高木である。別名、ゴヨウツツジ。日本の本州の岩手県以南の太平洋側から四国にかけて分布する[2]。深山に生える[2]。ブナ帯に生育し、時に直径数十cmの大木となる。葉は倒卵形で、縁が薄く赤く色づくことがある。 名称和名「シロヤシオ」の由来は、初夏に咲く花が白いことによる[2]。枝先に5枚の葉が輪生状に付くことから、別名としてゴヨウツツジ(五葉躑躅)ともよばれる[2][1]。赤みを帯びる若木の樹皮は、アカマツの幹を連想させることから、マツハダの別名もある[2]。その他、シロヤシオツツジとも。栃木県花ヤシオツツジの一つ。 形態・生態落葉広葉樹の低木または小高木で、大木になると高さ6メートル (m) ほどにもなる[2]。樹皮は灰黒褐色から茶褐色で、老木になると亀甲状にはがれる[2]。若い枝は赤褐色から茶褐色で無毛である[2]。葉は枝の先に5個輪生する[2]。 花期は5 - 6月。花は白く大柄で、花弁が浅い三角に出るので、花全体としてはやや五角形に見える。大木に一面に咲くのは美しいが、花は葉の影に咲く上に、白いので遠くからは目立たない。花の咲く期間は短い。 花芽は長卵形で長さ1 - 1.3センチメートル (cm)、赤褐色の芽鱗に包まれていて、細毛がある[2]。葉芽は花芽よりもやや小さい紡錘形になる[2]。短枝の先に冬芽がつくこともある[2]。葉痕は三角形から半円形で、維管束痕が1個つく[2]。 アケボノツツジとは近縁である。
文化敬宮愛子内親王のお印としてシロヤシオの花が用いられている(公式表記は「ゴヨウツツジ」)[3]。 種の保全状況評価日本の以下の都道府県で、レッドリストの指定を受けている[4]。 脚注参考文献
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