『ジョー、満月の島へ行く』(Joe Versus the Volcano)は、1990年に製作されたトム・ハンクス主演のコメディ映画。
概要
人気スタートム・ハンクスと、コメディエンヌのメグ・ライアンの2人の共演第1作目。スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮をつとめており、メグ・ライアンは1人3役をこなしている。トム・ハンクスが主演だが、日本では劇場未公開に終わり、ビデオ発売でお目見えした。
あらすじ
とある工業地帯にある会社で働くしがないサラリーマンのジョー・バンクス(トム・ハンクス)。ある日、体の不調を訴えて会社の昼休みに病院へ行ってみると、エリソン医師(ロバート・スタック)から脳に雲がかかっていると診断され、余命半年と告げられる。ヤケになったジョーは、会社に戻ると自分をどやす上司のワトゥーリ(ダン・ヘダヤ)を一喝。以前から気になっていた同僚のディーディー(メグ・ライアン)を食事に誘い、会社を辞めるとワトゥーリに告げ、その場を後にする。その夜、ディーディーとの食事はうまくいき、家に帰ったジョーは自分があと少しで死ぬことをディーディーに告げる。それに聞いて驚いたディーディーは逃げるようにジョーの家から去っていった。
翌朝、ウクレレを弾きながら黄昏ているジョーの家にグレイナモアと名乗る男(ロイド・ブリッジス)が現れる。グレイナモアは自分が大企業の社長であることを告げると、ジョーにひとつの頼みごとをする。何でも会社で生産する製品の原料である“レアメタル”が存在する南の島で、原料と交換にジョーにその島の火山の生贄になってほしいと言うのだ。余命もあと半年ということで、ジョーはそんなグレイナモアの申し出を引き受けてしまう。それに気を良くしたグレイナモアは自分名義のクレジットカードをジョーに渡すと、カリフォルニアへ渡るようジョーに指示する。翌日、ニューヨークで山ほど買い物を済ませたジョーは、いざカリフォルニアへ。空港へ着くと、到着ゲートにグレイナモアの娘であるアンジェリカ(メグ・ライアン)の姿があった。冷たい感じの風貌で、何も教えられないままジョーの面倒をまかされたことに愚痴るアンジェリカだったが、次第にジョーの人柄に心を開いていく。その後、アンジェリカからグレイナモアのもう一人の娘パトリシア(メグ・ライアン)に引き継がれたジョーは、いざ南の島へ向け、クルーと共に大海原へ旅立つのだった。
キャスト
※括弧内は日本語吹替
- サラリーマン。元消防士[1]。医療工業系の会社の宣伝部に勤める。余命半年と宣告され、人生に絶望していたがグレイナモアからクレジットカードを自由に使っていいのを条件に生贄になることを決める。
- ジョーの同僚。ジョーに思いを寄せられている。
- グレイナモアの娘。クールだが面倒見は良い。
- グレイナモアの娘。ジョーと共に島に行く。
- 伝導体メーターの社長。
- 医師。
- 運転手を引き受ける。
- ジョーの上司。
スタッフ
脚注
外部リンク