スクール オブ ラグナロク
『スクール オブ ラグナロク』(School of Ragnarok)はスクウェア・エニックスより発売されたアーケードゲーム。2015年8月27日に稼働開始。 概要
スクウェア・エニックスのアーケード向け新規IPタイトル。 「オンライン1vs1タクティカル5Dアクションゲーム」と称した、2D格闘アクションと3D陣取りゲーム(MOBA)を組み合わせたゲームシステムや、『ダンガンロンパシリーズ』の小高和剛による「学園もの」をキーとした個性的な世界設定・キャラクターなどをアピールポイントとしている[2]。 2015年11月8日に賞金付き公式大会を開催。 2015年12月17日には大幅アップデートを行い、タイトルが『スクール オブ ラグナロク Re:Boot』(-リブート)に刷新された。 2017年6月30日にネットワークサービスを終了し、チュートリアルと店舗内対戦とストーリーの1話のみがプレイ可能となった[3]。筐体は「フィギュアヘッズ エース」に流用・改造された。 ストーリー
国家が権力を失い、学園が権力を握り統治する時代。 多数ある学園の中でも、十学と呼ばれる学園は、各々の理想を掲げ、学園間で闘争を繰り広げていた。だが、学園闘争が数百年にわたった結果、学園のみならず世界の荒廃につながり、十学は、学園の最終兵器「学園神」(スクールガーディアン)による決闘「征服戦」で決着をつけることを宣言し、最終決戦の火ぶたが切られた。 ゲームシステム
プレイヤーとなる転校生は、パートナーとなる学園神とともに戦い、相手のHPを0にすることが目的となる。時間切れとなった場合は、HPの多い方が勝利となる。 学園神は自動で動くため、戦闘中はプレイヤーが指示を出して動かす形となる。学園神には、神わざゲージが搭載されており、満タンになると神わざを発動させることができる。また、学園神をプレイヤーの武器に宿させて武器を強化させられるほか、神がかりゲージが50%以上になると大技・ラグナロックドライブを発動させることができる。 フィールド上には三体の禁治郎像があり、制圧するとそれぞれ学園神・頭・胴のスキルが解放される。 登場人物
学園神
制作本作のプロデュースは『LORD of VERMILION』などを手掛けた柴貴正が務めた[6]。 柴はファミ通とのインタビューの中で、「ネット上の情報に頼ることなく、自分でお金を払って面白さを確かめるゲーマーたちへ新しい体験をしてもらいたい」という考えで本作の企画が始まったと振り返っている。 独特なコントローラの形状は。上記の考えのほかにも、2Dの対戦型格闘ゲームの操作性と3Dゲームの自由さを両立させようとした結果によるものである。 キャラクターデザイン本作のキャラクターデザインは『LORD of VERMILION』のキャラクターデザインを務めた藤坂公彦が担当した[7]。 最初にデザインが出来上がった学園神は戦極丸であり、そこから武器化やちび学園神の設定が派生していったと藤坂はファミ通とのインタビューの中で述べている[7]。 漆原憂世は、少年誌に出てきそうな熱血主人公というコンセプトでデザインされ、衣装や変身ベルト等は「ダサい」設定にあわせたものである[7]。 藤坂は「僕は王道から外れてしまう癖があるため、憂世をデザインするときはなるべく王道から外れないように意識した」とファミ通とのインタビューの中で振り返っている[7]。 スターコックは、小高和剛が築き上げた設定からそれないように意識したうえで、夢の国に出てきそうなファンシーなキャラクターとしてデザインされた[7]。ちぐはぐな感じを出すために、学園神とちび学園神の武器はあえてばらばらに設定された[7]。 イヴォール・デ・ダカートは、ステレオタイプなクールキャラになりきってしまうのを防ぐために童顔のキャラクターとして設定された[7]。 スマイルハートも憂世と同様に、普段の藤坂の作風とは異なるものであったため、藤坂はファミ通とのインタビューの中で萌えの難しさにふれつつも、初めて魔法少女のデザインができたことに喜びの言葉を述べている。なお、初期案ではちび学園神時に頭部がひげ面の男性になるという案があったものの、却下された[7]。 バルハラデスはスクウェア・エニックスの雰囲気を出すことに重きが置かれたデザインが施され、ディテールの多さから描くのに苦労したと藤坂は振り返っている[7]。 ルーシーの初期デザインはグレーの全身タイツを身に着けたデザインだったが、柴から露出度を高めるよう指示が出て、複数のパターンの中からスタッフに選んでもらう形で決定した。最終案は、藤坂が最も露出しないであろうと予想していた部分が露出されたものの、藤坂はルーシーのデザインが個人的に気に入っていると述べている[7]。 スタッフ脚注
外部リンク
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