セバスティアン・ロマン・テディ・ハラー(Sébastien Romain Teddy Haller, フランス語発音: [se.bas.tjɛ̃ a.lɛʁ][1]; 1994年6月22日 - )は、フランス・リス=オランジス出身のサッカー選手。CDレガネス所属。コートジボワール代表。ポジションはFW。
フランス出身であり、コートジボワールの公用語もフランス語。フランス語は基本的に語頭の「H」を発音しないため、英語読みの「ハラー」は明らかな誤りである[2]。
クラブ経歴
オセール
AJオセールのユースチームで育ち、2011 FIFA U-17ワールドカップ期間中の2011年6月にプロ契約を結んだ[3]。
2012-13シーズンにトップチームに昇格し、2012年7月に行われたリーグ・ドゥのニーム・オリンピック戦で公式戦デビュー[4]。しかしベルナール・カゾニ監督との折り合いが悪く他クラブへの移籍を希望した[5]。
ユトレヒト
2014年12月、エールディヴィジのFCユトレヒトにシーズン終了までレンタル移籍することが発表された[6]。加入後半年間で17試合11得点を記録する活躍を見せ、シーズン終了後にユトレヒトへ完全移籍[7]。またサポーター投票でチームのベストプレーヤーに選出された[8]。翌2015-16シーズンにはエリック・テン・ハフ監督の下、得点ランキング5位タイとなる17得点を挙げクラブのリーグ5位躍進に貢献した。
フランクフルト
2017年5月、アイントラハト・フランクフルトに移籍。契約は4年[9]。加入初年度でエースストライカーとしてリーグ戦9ゴールを挙げ、DFBポカールでも4得点を記録しクラブのUEFAヨーロッパリーグ出場権獲得に貢献。翌シーズンは新加入のルカ・ヨヴィッチやアンテ・レビッチらと共に強力な攻撃陣を形成し、リーグ戦15得点を挙げ2年連続のEL出場権獲得を達成した。
ウェストハム
2019年7月15日、プレミアリーグのウェストハム・ユナイテッドFCとクラブ間合意に至ったことが発表された[10]。ロンドンでのメディカルチェックを経て同月17日にウェストハムと5年契約を結び、移籍金4500万ポンドはクラブレコードとなった[11]。しかしデイヴィッド・モイーズ監督の下でリーグ戦48試合に出場したものの、10得点と安定的な成績を収めることはできなかった。
アヤックス
2021年1月8日、アヤックス・アムステルダムへ加入しエールディヴィジに復帰[12]。移籍金は2250万ユーロで4年半の契約を締結し、かつての指揮官であるテン・ハフと再会した。
2021年9月15日、欧州CL・GL第1節のスポルティング戦では大会史上二人目となるCL初出場で4得点を決めた[13]。続く9月28日、GL第2節のベシクタシュJK戦ではCLデビューから史上初となる2試合で5得点を決めると[14]、7試合までこの連続ゴールの記録を伸ばし[15]、このシーズンのチャンピオンズリーグではトータル11ゴールを記録した。また国内リーグでは21ゴールを決めてリーグ得点王のタイトルを手中にするとともに、リーグ優勝とKNVBカップの2冠を獲得した。
ドルトムント
2022年7月6日、ボルシア・ドルトムントと2026年6月30日までの契約を締結した[16]。しかし、加入して間もなくのプレシーズンで体調を崩し、検査で精巣に悪性腫瘍が見つかり離脱した。摘出手術、化学療法を経て、2022年11月には再手術することが発表された[17]。2023年にチームに合流し、1月10日にはデュッセルドルフとの親善試合に出場した[18]。
レガネス
2024年8月31日、CDレガネスにレンタル移籍した[19]。
代表経歴
2011 FIFA U-17ワールドカップにフランス代表として参加した。なお母親がコートジボワール出身のため、コートジボワール代表を選択する権利も有している[20][21]。
2020年11月12日に行われた、アフリカネイションズカップ予選のマダガスカル代表戦でコートジボワール代表デビューを果たし、代表初得点も記録した[22]。
アフリカネイションズカップ2023では決勝ゴールを決め、コートジボワールを大会3度目の優勝に導いた[23]。
代表歴
出場大会
試合数
- 国際Aマッチ 26試合 10得点(2020年 - )
タイトル
クラブ
- フランクフルト
- アヤックス
代表
個人
脚注
外部リンク