ソフトバンクロボティクス
ソフトバンクロボティクス株式会社は東京都港区に本社を置く自律型ヒューマノイド・ロボットPepperや業務用清掃ロボット「AI清掃PRO」シリーズ、配膳ロボットServiを中心とするロボット事業を行う企業である。ソフトバンクグループの中間持株会社ソフトバンクロボティクスホールディングスの完全子会社。なおソフトバンクグループはソフトバンクロボティクスホールディングスの議決権の60%を保有している。 Pepperを個人及び法人向けに販売しているが、開発費など先行投資の負担が大きく、2017年3月期決算では赤字及び約314億円の債務超過で、ソフトバンクグループの支援を受けている段階である[1]。 2019年9月アジア太平洋地域でロボット事業の拡大を発表。業務用の掃除機ロボットを定額制で貸し出す「ロボット・アズ・ア・サービス(RaaS)」事業を展開していく予定。 沿革
PepperPepper(ペッパー)は感情認識ヒューマノイドロボット。詳細についてはPepper (ロボット)を参照のこと。 RS26 Powered by BrainOS中国のInternational Cleaning Equipment (ICE Companies)社の商業用床洗浄機RS26に独自のEMMA(Enabling Mobile Machine Automation)技術を搭載することで自律走行を実現した自動運転掃除ロボット。ソフトバンクロボティクスは2017年11月に業務用清掃ロボット事業へ参入し、業務用清掃ロボット「AI清掃PRO」シリーズとして日本における取扱いを行っている。詳細についてはRS26を参照のこと。 Whizソフトバンクロボティクスが企画とデザインを行い、ICE社で製造してブレインコーポレーション社の自動運転技術EMMAを搭載した自動運転床洗浄機[46]。大型で湿式(水洗浄方式)のR26と異なり小型で乾式(吸引方式)の床洗浄機である。詳細についてはWhiz (ロボット)を参照のこと。 Pepper社会貢献プログラムソフトバンクグループは、プログラミング教育や社会貢献に活用してもらうことを目的に、人型ロボット「Pepper」を3年間自治体および非営利団体に無償もしくは廉価で貸し出している。支援総額はスクールチャレンジで50億規模、Pepper社会貢献プログラム2を含めて最大約80億円規模とされる。「スクールチャレンジ」は子どもたちの論理的思考力や問題解決力、創造力などの育成に貢献することを目的とした教育活動支援プログラムでプログラミング授業などの教材としてPepper本体、プログラミング教材、必要機材一式を3年間無償で貸し出す[47]。「ソーシャルチャレンジ」は被災地支援、障がい者支援、高齢者福祉や地域活性化などのため優れたアイデアを提示した非営利団体、一般社団法人などに、3年間無償でPepperを貸し出す[48]。「Pepper社会貢献プログラム2」は前回のノウハウや実績、自治体からの要望をもとに、私立学校や高校といったより多くの子どもたちにプログラミング学習の機会を提供するもの。プログラミング用ソフトウエアは前回のChoregrapheベースではなくScratch (プログラミング言語)ベースとなっており、小学4年生から中学3年生までを対象としたプログラミング専用カリキュラムも提供される。ソフトバンク側で30億円ほど費用負担をしているが今回は学校側も月額2万円を負担する有償レンタルとなっている[49][50]。2017年12月12日より大学、高等専修学校、専門学校も対象[51]。2018年12月時点で2,000台以上のPepperが教育機関に貸し出され1万7,000回以上の授業が実施された。
関連項目
脚注
外部リンク |