タンク (Tank )は、イングランド 出身のヘヴィメタル ・バンド 。
NWOBHM を代表する一角として1980年代 に活動。「モーターヘッド 」から支援を受けた弟分的存在であった。一度解散したが1997年 に再結成し[ 1] 、2013年 から2派に分裂していた。
来歴
結成期
1980年 、元ダムド のアルジー・ワード(Vo/B)と[ 2] 、ピーター(G)、マーク(Ds)のブラブス兄弟により結成される。モーターヘッド のエディ・"ファスト"・クラークがプロデュースしたシングル「Don't Walk Away」でデビュー。モーターヘッドの弟分バンドとして人気を博した。
サード・アルバム『This Means War』(1983年 )からは元ホワイト・スピリットのミック・タッカー(G)が加入して4人編成となり、より分厚いサウンドを披露。その後ブラブス兄弟が脱退するが、クリフ・エヴァンス(G)ら新メンバーを補充して『Honour And Blood』(1984年 )『Tank』(1987年 )を発表。しかしアルジーは、契約上の問題から活動を停止させた。
再始動から分裂
アルジーは、1997年 にタンクを再結成させライブツアーを再開。1999年 8月に初来日、2002年 には15年ぶりのスタジオ・アルバム『Still At War』を発表した。
2008年 12月22日 にアルジーが離脱し、ドゥギー・ホワイト (Vo)、クリス・ダール(B)が新加入して5人編成となる。
2013年 、ドゥギー・ホワイト (Vo)が脱退し、新たに元ドラゴンフォース のZPサート (Vo)が加入し、2015年 にはアルバム『Valley of Tears』を発表した。
Tucker/Evans Tank 2010年のグループショット
その後もメンバーの変遷を経て活動を続けている。
一方、離脱したアルジーは、設立メンバーで権利を有する事を理由に、こちらもタンク名義で2013年 にアルバムを発表。これにより、便宜上「Tucker/Evans Tank 」「Algy Ward's Tank 」と呼ばれる2派が存在する状況になっていた。2023年 にアルジー・ワードの死去により[ 3] 、いびつな状態に終止符が打たれている。
メンバー
現ラインナップ
Tucker/Evans Tank
ミック・タッカー Mick Tucker - ギター (1983–1989, 1997- ) 元ホワイトスピリット
クリフ・エヴァンス Cliff Evans – ギター (1984–1989, 1997– ) 元チキンシャック
デヴィッド・リードマン David Readman – ボーカル (2017) ピンク・クリーム69
バレンド・クルボワ Barend Courbois – ベース (2014– )
ボビー・ショットコウスキ Bobby Schottkowski – ドラムス (2014– ) 元ソドム
クリフ・エヴァンス(G) 2017年
デヴィッド・リードマン(Vo) 2017年
バレンド・クルボワ(B) 2017年
旧メンバー
アルジー・ワード Algy Ward (1980-1989, 1997-2008, Algy Ward's Tank 2013-2023) - ボーカル/ベース 2023年没
ピーター・ブラブス Peter Brabbs – ギター (1980–1983) 元ヒーローズ
マーク・ブラブス Mark Brabbs – ドラムス (1980–1983) 元ヒーローズ
グラハム・クラーラン Graeme Crallan – ドラムス (1984) RIP.2008 元ホワイトスピリット
マイケル・ベッテル Michael Bettel – ドラムス (1985)
ゲイリー・テイラー Gary Taylor – ドラムス (1985–1989)
スティーブ・クラーク Steve Clarke – ドラムス (1989)
スティーブ・ホップグッド Steve Hopgood – ドラムス (1997–2001, 2012–2014) 元ペルシャン リスク
ブルース・ビスランド Bruce Bisland – ドラムス (2001–2007) 元スウィート
Tucker/Evans Tank
デイヴ・キャビル Dave "Grav" Cavill – ドラムス (2008–2011) 元ヴードゥー シックス
マーク・クロス Mark Cross – ドラムス (2011–2012)
ドゥギー・ホワイト Doogie White – ボーカル (2008–2013) 元レインボー
クリス・ダール Chris Dale – ベース (2008–2014) 元ブルース・ディッキンソン バンド
ZPサート ZP Theart – ボーカル (2013–2017) 元ドラゴンフォース
ディスコグラフィー
アルバム
Filth Hounds Of Hades - 激烈リフ軍団(1982年)
Power Of The Hunter - 反逆の戦士(1982年)
This Means War - ディス・ミーンズ・ウォー(1983年)
Honour And Blood - 血まみれの栄光(1984年)
Tank - タンク(1987年)
The Return Of The Filth Hounds Live(1998年・ライブアルバム)
War of Attrition (live'81) (2001年・ライブアルバム)
Still At War(2002年)
Tucker/Evans Tank名義
War Machine (2010)
War Nation (2012)
Valley of Tears (2015)
Re-Ignition (2019)
Algy Ward's Tank名義
Breath of the Pit (2013)
Sturmpanzer (2018)
脚注
外部リンク