ディアンジェロ・ラッセル
ディアンジェロ・ダンテ・ラッセル(D'Angelo Danté Russell, 1996年2月23日 - )は、アメリカ合衆国ケンタッキー州ルイビル出身のプロバスケットボール選手。NBAのブルックリン・ネッツに所属している。ポジションはポイントガード。 経歴ハイスクールフロリダ州にあるモントヴェルデ・アカデミー高ではベン・シモンズとともに2年連続の全米王者に導き、マクドナルド・オール・アメリカンに選ばれた。オハイオ州立大学進学後も主力として活躍。オールビッグ10ファーストチーム、カンファレンス新人王を受賞した[2]。2015年のNBAドラフトのアーリーエントリーを表明[3]し、1位指名の予想[4]もあったなかロサンゼルス・レイカーズに1巡目2位で指名された[5]。 カレッジ2015年1月9日のメリーランド大学戦でキャリアハイの14リバウンドを記録して勝利し、その後1月21日の試合でキャリアハイの33得点を記録し、試合に勝利した。NCAAトーナメント中、ラッセルはVCU戦で28得点を記録し、延長戦の末に75-72で勝利した。しかし次のラウンドでアリゾナ大学に73-58で敗れた。オスカーロバートソントロフィー、ウェイマンティスデール賞、ジェリーウェスト賞を受賞し、コンセンサスのファーストチームオールアメリカン、およびファーストチームオールビッグテンとビッグテンフレッシュマンオブザイヤーに選ばれた。2014-15年シーズンは35試合に出場して平均19.3得点、5.7リバウンド、5.0アシスト、1.6スティールを記録した。シーズン終了後、2015年のNBAドラフトにアーリーエントリーした。 ロサンゼルス・レイカーズ2015年6月25日のドラフトでロサンゼルス・レイカーズから全体第2位指名を受け入団した。 12月4日のアトランタ・ホークス戦で16得点、10リバウンドで初のダブル・ダブルを記録[6]。2016のライジング・スターズ・チャレンジに出場し22得点、7アシストを記録した[7]。3月1日のブルックリン・ネッツ戦でキャリアハイの39得点を記録し、これは2015-16年シーズンのルーキーの中で最多得点であり、レイカーズがロサンゼルスに移転してからの新人記録でもある。また8本の3ポイントシュートを決め、ルーキーでは歴代2位そしてレイカーズのルーキー記録であった[8]。チーム・ルーキーで1位となる1.2スティールを記録。レイカーズの新人記録となる130本の3ポイントシュートを決め[9]130本を決めた最年少プレイヤーになった[10]。NBAオールルーキーチームセカンドチームに選出された[11]。 11月15日のネッツ戦で32得点を記録[12]するなど順調な滑り出しだったが11月23日に左膝にPRP注射をし[13]2週間後に復帰した。2月2日のワシントン・ウィザーズ戦でキャリアハイの11アシストを記録[14]。2年連続でライジング・スターズ・チャレンジに選出された[15]。3月19日のクリーブランド・キャバリアーズ戦ではレイカーズの最年少記録となる40得点を記録した[16]。 ブルックリン・ネッツ2017年6月23日にブルック・ロペスと2017年ドラフト指名権(後にカイル・クーズマになる)とのトレードで、ティモフェイ・モズコフとともにネッツへ移籍した[17]。 2017-18シーズン、2017年10月18日の開幕戦でインディアナ・ペイサーズに140-131で敗北したが、30得点、5アシストを記録した。10月31日、フェニックス・サンズに122-114で敗れたが、シーズンハイの33得点を記録した。11月17日にネッツはラッセルが同月11日のユタ・ジャズ戦で負った怪我のため左膝の手術を行ったと発表した。負傷するまでの12試合で平均20.9得点、5.7アシストを記録していた[18]。2018年1月19日に行われたマイアミ・ヒート戦で32試合の欠場を経て手術から復帰し、約14分プレーした[19]。3月13日のトロント・ラプターズ戦で32得点を記録、試合はラプターズに116-102で敗れた。この試合では第1クォーターだけで24得点を記録し、ネッツの選手が第1クォーターに記録した得点としては、2005年4月4日のボストン・セルティックス戦でヴィンス・カーターが24得点を記録して以来の高得点となった[20]。3月23日のラプターズ戦で自身初となるトリプルダブルを記録した。2010年4月9日にテレンス・ウィリアムズが記録して以来、ネッツでは初のトリプルダブルとなった。 2018-19シーズン、2019年12月18日の試合では古巣のレイカーズを相手に22得点、13アシストを記録し、勝利。2019年1月18日のオーランド・マジック戦で当時のキャリアハイ・タイとなる40得点を記録した。第14週目(1月14日 - 20日)の週間最優秀選手賞にも輝くなどチームを牽引。2月には、ケガのビクター・オラディポに代わりオールスターゲームのリザーブ枠に選出された。同ゲーム出場は、ネッツの選手としては2013-14シーズンのジョー・ジョンソン以来となる。この年はエースに成長し、チームを42勝40敗のイースタンカンファレンス6位でプレーオフ進出に導いた。 ゴールデンステート・ウォリアーズ2019年6月30日にサイン&トレードでゴールデンステート・ウォリアーズへ移籍し、4年総額1億7000万ドルの契約を結んだ。2019年11月8日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦でキャリアハイとなる52得点を記録した。ステフィン・カリー、クレイ・トンプソンの両エースを故障で欠き、リーグ最下位に低迷するチームにおいて、キャリアハイの平均23.6得点を記録するなど奮闘した。 ミネソタ・ティンバーウルブズ2020年2月6日にアンドリュー・ウィギンズとドラフト指名権(後にジョナサン・クミンガとなる)とのトレードで、オマリ・スペルマン、ジェイコブ・エバンスと共にミネソタ・ティンバーウルブズへ移籍した[21]。 レイカーズ復帰2023年2月9日に3チーム間のトレードで、ジャレッド・バンダービルト、マリーク・ビーズリーと共に古巣のレイカーズへ移籍した[22]。 2月15日のユタ・ジャズ戦でキャリアハイを更新する17アシストを記録した [23]。3月23日のフィラデルフィア・セブンティシクサーズで4本の3ポイントを成功させ、1シーズンのスリーポイント成功数を187とし、これまでニック・バン・エクセルが持っていた183回というレイカーズの1シーズンにおける3ポイント球団最多成功数を上回った[24]。 ネッツ復帰2024年12月29日にドリアン・フィニー=スミス、シェイク・ミルトンとのトレードで、マクスウェル・ルイス、3本のドラフト2巡目指名権と共に古巣のネッツへ移籍した[25]。 プレースタイル独特なリズムや高精度の外角シュートやフローターなど優れた得点技術と、ピンポイントで通す高いパススキルで味方の高いシュート成功率を引き出している。また、素早いトランジションを数多く生み出すゲームメイクを得意とする。課題だった守備もゾーンディフェンスなどではアンカーになるなど、改善を続けている[26]。 個人成績
NBAレギュラーシーズン
プレーオフ
カレッジ
脚注
外部リンク
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