トルコグランプリ
'トルコグランプリ(トルコGP, Turkish Grand Prix)は、トルコ国内で行われていたF1世界選手権のレースの1つである。 概要2005年に初開催され、後述の理由により、2011年を最後にF1の開催カレンダーから外された。だが、2020年に新型コロナウイルス感染症の世界的流行を受けて多数のレースが中止に追い込まれたのを補う形で9年ぶりに開催[1]。2021年も同様の理由で開催された[2]。ただし、2022年以降のカレンダーからは脱落しており、2021年の開催が最後となっている。 初開催から使用されているイスタンブール・パークは、2000年代に新設されたサーキットと同様、ヘルマン・ティルケの設計であるが、高低差もさる事ながら起伏の変化が大きく、難易度の高いレイアウトに仕上がったことから、ティルケの設計の中でもオーバーテイクのポイントが多いサーキットとなっている。 特筆すべきレース
2006年の表彰式問題2006年の表彰式のプレゼンターに、国際的に承認されていない北キプロス・トルコ共和国の大統領メフメト・アリ・タラートが起用され、国際映像の字幕で彼を同国の大統領と表示したことで、政治的中立を保つべきF1グランプリを政治利用したとしてFIAは主催者側に500万ドルの罰金を科すことを決めた。 翌2007年の世界ツーリングカー選手権では、同サーキットで開催予定だったトルコでのレースがシーズン開幕直前にFIAによって突然キャンセルされている。これは理由の告知が全くない異例のもので、この表彰台での一件に関するトルコ側の対応が不満視されたためと見られている。 その後、F1興行面を取り仕切るバーニー・エクレストンがイスタンブール・パークを買収、2021年までのF1開催保証をした。しかし契約金の交渉で決裂したため2012年のF1レースの開催カレンダーから外れることとなった。ジャーナリストのサイモン・アロンはカーグラフィック誌連載のコラムで、2006年以降は赤字だったこと、また表彰式問題でエクレストンの心証は(行動とは裏腹に)非常に悪かったと指摘している。 過去のレース結果
優勝回数ドライバー(2勝以上)
コンストラクター
エンジン
脚注注釈
出典
関連項目 |