バタイニツァ空軍基地
バタイニツァ空軍基地(セルビア語: Аеродром Бaтajницa / Aerodrom Batajnica)は、セルビア共和国の軍用航空基地である。ベオグラードの北西約20km、バタイニツァ地区とノヴァ・パゾヴァ(en:Nova Pazova)地区の間に位置する。この基地は、セルビアで唯一、2本のアスファルト舗装された滑走路を持つ飛行場である。 歴史バタイニツァ空軍基地は、1947年に建設が始められ、1951年に完成し、このとき航空基地として正式に発足した。基地の目的は首都の防空であった。草地の滑走路1本と、アスファルト舗装の滑走路2本を備える。2006年の組織再編までは「第177航空基地」の名称で知られていた。 バタイニツァは、第204戦闘航空連隊、第138輸送航空連隊及びその他のユーゴスラビア空軍部隊の基地であった。 1999年のNATO軍によるユーゴスラビア空爆の間、バタイニツァ基地は25日間にわたって激しい爆撃を受け、甚大な被害を受けた。 2006年6月に、アメリカ空軍のF-16戦闘機2機がバタイニツァ空軍基地を訪問した。20年以上途絶えていたアメリカ空軍機による、空爆後初の公式訪問であった。 駐留部隊以下のセルビア空軍及び防空軍部隊が駐留している。
民間利用セルビアの民間航空当局は、今後のバタイニツァ空軍基地へのLCCの商業飛行受け入れの可能性について、いくつかの観点から検討している。推進者は、わずか数km離れて隣接するベオグラード・ニコラ・テスラ空港に対し、この基地は、気象条件が有利であることに加え、E75高速道路に近接していること、市内へ鉄道で直接接続していることで、より理想的であると主張している。この提案では、バタイニツァ基地は軍民共用空港とし、軍用としても使用され続けるものの、空港の所有権は市当局に移管されるものとしている[3][4][5]。 一般公開など通常、バタイニツァ空軍基地への民間人の立ち入りは制限されているが、空軍記念日などを中心に基地を公開して航空ショーが開催されることがあり、多数の見学客でにぎわう。
脚注
参考文献
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