ビビディ・バビディ・ブービビディ・バビディ・ブー(英語: Bibbidi-Bobbidi-Boo)は、ディズニー映画『シンデレラ』で使われた魔法の歌として有名なノベルティソングである。1948年、作曲担当のアル・ホフマン、マック・デビッド、作詞担当のジェリー・リビングストンによって製作され、1950年に作中でフェアリー・ゴッドマザー役のヴェルナ・フェルトンによって歌われた。 数々の歌手やイベントで歌われてきたが、2015年にディズニーが製作・公開した実写版の『シンデレラ』でも使用されている[1]。
レコードシンデレラ役であったアイリーン・ウッズが歌った曲は、1949年10月26日にハリウッドで収録され、RCAヴィクターレコードのカタログナンバー 31-00138B、そして EMI His Master's Voice レーベルのカタログナンバー B 9970, SG 2371, HM 3755 and JM 2678 としてリリースされた。 ペリー・コモとフォンテーン・シスターズによるレコード(裏面は「夢はひそかに」)は、ビルボードチャート14位で最も人気のあるバージョンとなった。また、ジョー・スタッフォードとゴードン・マクレイによるレコードは、7週連続ビルボードチャートに上り最高19位を記録した[2]。これらすべての曲を収録したレコードは、キャッシュボックスレコード売上チャート7位を記録した。 歌詞この曲の歌詞「Salagadoola mechicka boola bibbidi-bobbidi-boo」に特定の語源や意味等はない。1948年に収録されたが、1950年の劇中では使用されなかったフレーズが存在する。 日本語版
1952年5月、江利チエミのSPレコードシングル「ツゥー・ヤング」 (Too Young) のB面曲として「ビビディ・ボビディ・ブー」(当時のシングル盤、キングレコード C-806での表記)が発表された。日本語訳詞は音羽たかし。江利チエミのベスト・アルバムに「ビビディ・バビディ・ブー」の表記で収録されることがある。1959年に公開された江利の主演映画『サザエさんの脱線奥様』でも、江利扮するフグ田サザエが大阪へ行く場面で替え歌を歌っている。 同じく音羽たかしの訳詞で内容は若干異なるものが、伊集加代子と東京混声合唱団によって歌われている(初出時期不明)。 また、青木爽が訳詞し、スリー・グレイセスが歌唱したものが、1962年12月から1963年1月までNHKの『みんなのうた』で放送された[3]。この青木による訳詞版は、同じくNHKの『歌のメリーゴーラウンド』やフジテレビの『ママとあそぼう!ピンポンパン』(酒井ゆきえ時代)でも放送された。 DVD吹き替え版では、片桐和子の訳詞が使用されている。その他の訳詞も存在する。 俗説Bibbidi-bobbidi-booがロシアの小説家、イワン・ツルゲーネフの作品に由来するという説は、事実ではない。1975年に翻訳したマービン・ケイが登場人物の「悪魔の孫娘」を「Bibbidibobbidibu」としたが、原作では「Babebibobu」(キリル文字:Бабебибобу)である[4]。 脚注
関連項目
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