ピーター・ワッツ
ピーター・ワッツ(Peter Watts, 1958年1月25日 - )は、カナダのSF作家、海洋哺乳類の生物学者[1]。 経歴・人物カナダ、アルバータ州のカルガリー出身。ブリティッシュコロンビア大学で博士号を取得。 1990年、短編”A Niche”にて小説家デビュー。同作品は1992年のオーロラ賞を受賞した。 1999年に発表した第一長編Starfishは、翌年のジョン・W・キャンベル記念賞にノミネートされた。また、同作品はMaelstrom(2001)、βehemoth(2005、二分冊刊行)と合わせてRifters三部作を構成している。 2006年の長編『ブラインドサイト』(Blindsight)は、2007年のヒューゴー賞、ローカス賞、ジョン・W・キャンベル記念賞、サンバースト賞、オーロラ賞の候補/ファイナリストとなった。 また同書は複数の言語に翻訳され、日本の2014年星雲賞海外長編部門[2]のほか、ポーランドの2009年スフィンクス賞[3]およびNAST賞[4]、ロシアのSF雑誌ミール・ファンタスチキの2009年ベスト海外長編[5]、フランスの2010年イマジネール大賞翻訳者部門[6]、スペインの2010年Xatafi-Cyberdark賞海外長編部門[7]、フィンランドの2014年Tähtivaeltaja賞[8]を受賞している。 中編「島」で2010年ヒューゴー賞 中編小説部門を受賞。 短編「遊星からの物体Xの回想」で2011年シャーリイ・ジャクスン賞短編部門を受賞。 また、小説以外の分野、たとえばSFアニメーションやゲームにも関与したことがある。ゲームデベロッパーCrytek社でライターやアートコンサルタントを務めたことがあり[9]、2011年には同社のFPSゲーム「Crysis 2」のノヴェライズを刊行している。 2009年に小説家のCaitlin Sweetと結婚した。 2016年、テレビドラマ「PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット」のノヴェライズを依頼されて初稿を書き上げたものの、事情によりキャンセルとなった経緯を本人ブログで明らかにした。[10] イギリスのミュージシャン・ベーシストであるピーター・ワッツとは別人。 日本での評価日本での著者初刊行書籍となる長編『ブラインドサイト』は、2014年に星雲賞海外長編部門を受賞した。また、早川書房の発行する『SFが読みたい! 2014年版』で「ベストSF2013 海外篇」第2位に選ばれた。 日本オリジナル短編集『巨星』は、『SFが読みたい! 2020年版』で「ベストSF2019 海外篇」第2位に選ばれた。 主な作品書籍長編・ノヴェラ
短編集
中短編
外部リンク
脚注
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