|
ファミレス2人射殺事件
ファミレス2人射殺事件（ファミレスふたりしゃさつじけん）とは、2005年（平成17年）4月25日に千葉県市原市五井中央西3丁目のファミリーレストラン店内で暴力団員が起こした拳銃発砲事件。 概要2005年（平成17年）4月25日午後8時55分ごろ、千葉県市原市のジョナサン五井店内で、暴力団員同士の慰謝料をめぐる交渉がこじれ一方が発砲。 相手側の暴力団員3人が撃たれ病院に運ばれたが、うち2人が死亡する[1][2]。発砲した側の暴力団員3人は店を出て走って逃走した[3][2]。 事件当時、店内には20名以上の客と店の従業員がおり、発砲した8発の弾丸の一部が周囲のテーブルに着弾していたが、暴力団員以外にけが人はなかった[1]。 事件の舞台となったジョナサン五井店はその後閉店しており、建物は解体され跡地にはファミリーマートが立地している。 後に拳銃で撃たれて死亡した2人の暴力団員は、市原市の職業不詳の男性（当時45歳）と埼玉県草加市の建築業の男性（当時39歳）と判明した[4]。 犯人共犯の一人は4月27日、市原市の工場敷地内に駐車した乗用車内で死亡しているのを発見した[5]。 車内から拳銃1丁が見つかったため、自分の頭を撃って自殺したと見られる[5]。 主犯の暴力団員M・Y（以下、Mと表記）は、同年5月25日に茨城県稲敷市内で逮捕された[5]。 H・K（以下、Hと表記）は2007年3月8日に水戸市内で逮捕された[6]。 裁判2005年12月12日、千葉地裁はMに死刑を言い渡した[7]。 検察側は論告で「一般客をも巻き添えにする危険性も高かった犯行で、被告は主導的な役割を果たした」と主張し、死刑を求刑していた。弁護側は「暴力団同士の事件」として寛大な判決を求めていた[7]。 判決では「一般市民に対する危険をまったく顧みることなく殺害に及び、被告は終始主導的に犯行に加担した」と結論づけた[7]。 2006年10月5日、東京高裁は一審を支持し、Mの控訴を棄却[要出典]。 2009年6月15日、最高裁第二小法廷（今井功裁判長）はMの上告を棄却し、死刑が確定した[8]。 2007年10月26日、千葉地裁はHに死刑を言い渡した[9][10]。 判決では、犯行時、店内には一般客と従業員計20数人がいたことから「一般市民を巻き添えにする恐れが極めて高く、地域社会に与えた衝撃は甚大」と指摘した[10]。 その上で犯行態様については「強固な殺意に基づき、残忍かつ執拗（しつよう）で凶悪極まりない」と述べた[10]。 2008年9月26日、東京高裁は一審を支持し、Hの控訴を棄却[要出典]。 2011年12月15日、最高裁第一小法廷（横田尤孝裁判長）はHの上告を棄却し、死刑が確定した[11][12]。 2013年4月26日、東京拘置所において両者の死刑が執行された[13]。Hは確定からわずか1年4ヶ月と異例の早期の死刑執行だった。 脚注
関連項目
Information related to ファミレス2人射殺事件 |
