フランク・オーノ
フランク・ハリー・オーノ(Frank Harry Ono、日本姓:大野[1]、1923年6月5日 - 1980年5月6日)は、日系アメリカ人のアメリカ陸軍第442連隊戦闘団上等兵。第二次世界大戦時の活躍により、名誉勲章受章者となった。 経歴1923年に、コロラド州デルタにおいて、和歌山県日高郡みなべ町出身地の父・秀七と、アイルランドからの移民である母・エヴァの間に生まれる[2]。所謂、日系2世である[3]。 1943年9月2日にインディアナ州インディアナポリスにおいて、すべて日系人志願兵からなる第442連隊戦闘団に志願兵として入隊[4][5]。この部隊は士官を除くほとんどがハワイと米国本土出身の日系人で構成されており[6]、それまで人種差別的な政策により強制収容所に収監され自由を剥奪され入隊も禁止されていた環境下での志願であった。 1944年7月4日に、第442連隊戦闘団の上等兵の階級にあったオーノは、イタリアのカステッリーナ・イン・キアンティ近郊で、自身の部隊より前進し、独力で自身の陣地を敵の反撃から守った。その直後に、2人の負傷した仲間を救助する為に、敵の強烈な砲火に果敢に立ち向かい、部隊が退却を余儀なくされた際、自発的に自身の部隊の撤退を援護する役を引き受けた。 これらの行為によって、当初は殊勲十字章が授与されていたが、1990年代になって全てのアジア系アメリカ人の殊勲十字章受章歴を再調査したところ、名誉勲章に格上げされることとなった。2000年6月21日にホワイトハウスで執り行われた式典において、ビル・クリントン大統領からオーノの遺族に名誉勲章が贈呈された。 現在は、故郷インディアナ州スターク郡にあるハイランド墓地に埋葬されている。 名誉勲章オーノが受賞した名誉勲章には下記のように記されている。
脚注
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