ブラック・プリンス (HMS Black Prince, 81) は、イギリス海軍の軽巡洋艦。ベローナ級(改ダイドー級)。
艦歴
ハーランド・アンド・ウルフ社で建造。1939年12月1日起工。1942年8月27日進水。1943年11月20日竣工。
就役後、イギリス海峡で活動。1944年4月26日、「ブラック・プリンス」と駆逐艦「アシャンティ」、「アサバスカン」、「ハイダ」、「ヒューロン」はドイツ水雷艇「T24」、「T27」、「T29」と交戦し「T29」を撃沈した。「ブラック・プリンス」には被害はなかった。
また、1944年2月にはソ連に向かうJW57船団を、3月にはソ連から戻るRA57船団を護衛した。
ノルマンディー上陸作戦、南フランスへの上陸作戦(ドラグーン作戦)に参加した後、「ブラック・プリンス」はエーゲ海へ移った。
1944年11月にはインド洋へ移り、日本軍の占領地域への攻撃作戦(アウトフランク作戦、ロブソン作戦、レンティル作戦、メリディアン作戦)に参加した。戦争末期には沖縄戦や日本本土に対する攻撃作戦にも参加した。
1946年、ニュージーランドに貸与される。1961年にイギリスに返還され、1962年にスクラップとして売却。日本で解体された。