プロローグ (ルネッサンスのアルバム)
『プロローグ』(Prologue)は、イギリスのプログレッシブ・ロック・バンド、ルネッサンスが1972年に発表した3作目のスタジオ・アルバム。アニー・ハズラム加入後としては初のアルバムに当たる。 解説本作のレコ―ディングの前に大幅なメンバー・チェンジがあり、キース・レルフ、ジェーン・レルフ、ジム・マッカーティといったオリジナル・メンバーはいずれも脱退したが[2]、本作にはマッカーティが作った曲も収録されている[1]。LPは見開きジャケット仕様で発売され、ヒプノシスがデザインを担当した[3]。共同プロデューサーのマイルス・コープランド3世は、スチュワート・コープランドの長兄に当たる。 タイトル曲はフレデリック・ショパン「革命のエチュード」からの引用を含む[4]。当初は歌詞を含むボーカル・ナンバーとする案もあったが、キーが高くてハズラムには歌いづらかったため、最終的には歌詞のないヴォカリーズという形になった[5]。「ラジャ・カーン」はラーガ・ロックの要素を持つ曲で、フランシス・モンクマンがゲスト参加した[1]。 Bruce Ederはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け、全体像に関して「過渡期の作品で、後の作品と比べて標準的なハードロック・サウンド(サイケデリック色も含む)に根ざしている」、収録曲「スペア・サム・ラヴ」に関して「フォーク的なアコースティック・ギターが目立つ曲で、本作よりもよく知られている次作『燃ゆる灰』の曲(特に"Let It Grow"や"On the Frontier")を予期させる」、「ラジャ・カーン」に関して「1960年代末期のサイケデリアの系譜に連なるが、より先進的かつ技巧的である」と評している[1]。 2018年にEsoteric Recordingsから発売されたリマスターCDには、それまで未CD化だった「スペア・サム・ラヴ」のシングル・ヴァージョンがボーナス・トラックとして追加された[6]。 収録曲
2018年リマスターCDボーナス・トラック
参加ミュージシャン
アディショナル・ミュージシャン
脚注
外部リンク |