マイケル・トーキー (Michael Torke , 1961年 9月21日 ウィスコンシン州 ミルウォーキー - )はアメリカ合衆国 の作曲家 。
ハイスクール卒業後にイーストマン音楽学校 に進み、ジョゼフ・シュワントナー とクリストファー・ラウズ に師事。イェール大学 にも学んだ。ジャズ のリズムや楽器法およびミニマリズム に影響された作品を作曲しており、多くの作品は明快かつ古典的な調性感 をもつ。近作は伝統的な楽式による職人的な作品が増えており、デル・トレディチ ともども新ロマン主義音楽 の作曲家に位置づけられる。器楽曲では、曜日 や日用品 を題名にすることを好んでいる。
時にポストミニマリズム の作曲家とも呼ばれるが、最も典型的なポストミニマル風の作品は、「四つの諺 Four Proverbs 」である。この作品は、音節 ごとに各音のピッチ が固定されており、旋律が変奏されると、無意味な言葉の流れが生じるというものだった。このような作曲様式による作品は、ほかに「諺辞典 Book of Proverbs 」と「イザヤの歌 Song of Isaiah 」がある。
おそらく最も有名な作品は、アトランタ ・オリンピック委員会の委嘱によって、アトランタ交響楽団 創設50周年の記念演奏会のために作曲された「槍投げ Javelin 」(1994年 )であろう。これは1996年 のアトランタ・オリンピック夏季大会 の開会式において、オリンピック の歴史を紹介するアトラクションのテーマ曲として使用された機会音楽であり、伝統的な演奏会用序曲 のように構成されている。オラトリオ 「四季 Four Seasons 」は、ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団 の創立100周年を祝ってウォルト・ディズニー・カンパニー によって委嘱された。ニューヨーク・シティ歌劇場のためのオペラ の計画は頓挫したが、代わりにミュージカル の作曲に向かっている。
共感覚 の持ち主のため、多くの器楽曲の題名を色 からとっており、後に組曲 「色の音楽 Color Music 」を編み出した。
「スパナ Adjustable Wrench 」(1987年 )はジャズ に、「錆 Rust 」(1989年 )はラップ やディスコ に影響されている。「灰 Ash 」(1989年)や「電話帳 Telephone Book 」(1985年 /改訂1995年 )は、ベートーヴェン やメンデルスゾーン の時代様式への臆面もない回帰であるとして、批評筋から叩かれた。
2003年 に独自のレーベル「エクスタティック・レコーズ」を設立し、アーゴ・レコーズ(現在は倒産)から1990年代に出された6点のCDをセットで復刻している。
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