マルセロ・ブロゾヴィッチ
マルセロ・ブロゾヴィッチ(Marcelo Brozović, クロアチア語発音: [martsělo brǒːzoʋitɕ], 1992年11月16日 - )は、クロアチア・ザグレブ出身のサッカー選手。サウジ・プロフェッショナルリーグ・アル・ナスル所属。クロアチア代表。ポジションはMF(アンカー)[1][2]。クロアチア語に近い発音はマルツェロ・ブロゾヴィッチ。 クラブ経歴クロアチア時代NKフルヴァツキ・ドラゴヴォリャツのユースチームでキャリアをスタートさせ、2009年にトップチームデビュー。このシーズンでチームがプルヴァHNLへ昇格し、2010年7月24日、ディナモ・ザグレブ戦でトップリーグデビューを果たした。2011年3月18日のカルロヴァツ戦で初ゴールを記録。2011年7月、ロコモティヴァ・ザグレブに移籍した[3]。 2012年8月、ハンブルガーSVに移籍したミラン・バデリの代替として、ディナモ・ザグレブに7年契約で移籍[4]。 インテル2014年夏にインテル・ミラノからのオファーがあったものの、断ったことをディナモ・ザグレブ会長のズドラフコ・マミッチが明かした[5]。その後、ACミランやボルシア・ドルトムントからの興味が報じられたが[6]、2015年1月24日にインテル・ミラノへ1年半契約での買取義務付きレンタル移籍が発表された[7]。移籍金800万ユーロ、レンタル期間を含めて2019年6月までの4年半の契約を交わした[8][9]。2015年2月1日のUSサッスオーロ・カルチョ戦でセリエAデビューを果たし、5月31日のエンポリFC戦で初得点を記録した。 2015-16シーズンはフェリペ・メロやジョフレイ・コンドグビアと中盤でコンビを組み32試合に出場したものの、翌2016-17シーズンは不安定なスタートを切ったチームに影響され不調に陥り、また2016年9月にはユヴェントスFC戦で招集メンバー外になるなどフランク・デ・ブール監督との不和も伝えられた[10]。11月にはデ・ブールが解任されステファノ・ピオリが新監督になると状況が変わるかと思われたが、冬に加入したロベルト・ガリアルディーニの存在やフォーメーション変更の余波を受けサブメンバーのままシーズンを終えた。 2017-18シーズンは新監督に就任したルチアーノ・スパレッティが新加入のボルハ・バレロを重用したため引き続き不安定な立場となり冬にはセビージャFCへの移籍も噂されたが残留。シーズン終盤に向かうにつれてバレロが失速するとレギュラーに定着し、クラブのUEFAチャンピオンズリーグ出場権獲得に貢献した[11]。 2020-21シーズン、33試合2ゴール6アシストでインテルのリーグ優勝に貢献した[12]。2022年にインテルとの契約を2025-26シーズン終了まで延長した。 アル・ナスル2023年7月3日、サウジ・プロリーグのクラブアル・ナスルは、移籍金1,800万ユーロでブロゾヴィッチを獲得したことを発表した[13][14][15][16] 。クラブでの最初のシーズンには背番号77を着用し、2年目には11番を着用した[17]。 代表歴2014年5月31日、代表初招集ながら2014 FIFAワールドカップ出場メンバーに選出され、6月7日のオーストラリアとの親善試合にフル出場し代表デビュー[18]。本大会ではブラジルとの開幕戦に途中出場した[7][19]。2014年10月13日、UEFA EURO 2016予選のアゼルバイジャン戦で代表初得点を挙げた[20]。 2016年、ユーロでは3試合に出場した[20]。2018年、ワールドカップロシア大会ではアイスランド戦を除く6試合に出場[20]、グループリーグのアルゼンチン戦でモドリッチのゴールをお膳立てした。決勝のフランス戦でもプレーし、準優勝を果たした。2021年、ユーロでは4試合に出場した[20]。 2022年6月13日、UEFAネーションズリーグのデンマーク戦では初めてキャプテンを務めた。 プレースタイル目標とする選手としてフランク・ランパードを挙げている[21]。 中盤の底でプレーする[21][22]。2017-18シーズンにおいてレジスタとして開花し、視野が広く、ビルドアップにおいての貢献度は計り知れない[19][22]。強烈なミドルシュートも持ち味である[23]。また特筆すべきはスタミナであり、2018年9月に発表された1試合の平均走行距離ではセリエA1位の12.289kmを記録[24]。2018年W杯準決勝のイングランド戦では延長戦となったこともあり、走行距離は大会最長となる16.399kmを記録した[25]。 人物・エピソード
個人成績
代表歴出場大会
試合数
タイトルクラブ
個人
脚注
外部リンク
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