マーキーズ
マーキーズ(The Mar-Keys、当初は「マーキス(Marquis)」(侯爵の意)で活動)とは、1958年にアメリカ合衆国のスタジオ・セッション・バンドとして結成されたグループ。活動の中心地はテネシー州メンフィス。1960年代には、スタックス・レコードの多数の録音に参加した。 概要前身はメンフィスのメシック高校同窓生を中心に組んだ「ローヤル・スペーズ (The Royal Spades)」。1960年までにドン・ニックス、スティーヴ・クロッパー、チャールズ・パッキー・アクストン、ドナルド・ダック・ダン、テリー・ジョンソン、ロニー・ストゥーツ、ウェイン・ジャクソンの7人がメンバーになる。練習場所は、テナー・サクソフォーンのパッキー・アクストンが経営するサテライト(レコードショップ/スタジオ。後のスタックス)であった。3サックス構成で、メンフィスで最も人気のガレージ・バンドになっていく。 1961年、マーキーズは、サテライト・レーベルからデビュー・シングル「ラスト・ナイト」を発表した[1]。同曲はポップス・チャート3位、R&Bチャート2位、約100万枚のヒットとなったが、演奏はスティーヴ・クロッパーがピアノで参加しただけで、他はスタジオ・ミュージシャンがおこなっていた。同年夏、南部から北部にツアーをおこなったが、その秋、スティーヴ・クロッパーがツアーから離脱し、チャーリー・フリーマン(元メンバー)が復帰する。ツアー中、フィラデルフィアにて人気音楽番組『アメリカン・バンドスタンド』に出演した。 1962年初め、ファースト・アルバム『ラスト・ナイト!』をアトランティック・レコードから発売(スタックス制作の初アルバム)。同年、セカンド・アルバム『ドゥ・ザ・ポパイ』を発表するが、同年夏、ダック・ダンが脱退。以後、断続的にツアーを続けるも、デビュー作以降は、ほとんどヒットしなかった。マーキーズ名義のシングルは、いずれも主にスタジオ・ミュージシャンの録音で、1963年1月までに計8枚リリースされたが、バンドは事実上解散状態になり、マーキーズのオリジナル・メンバーは、1965年8月のロサンゼルス公演での結集が最後となった。 1966年にマーキーズ名義でシングル「Philly Dog」がヒット(R&B 19位)、アルバム『ザ・グレイト・メンフィス・サウンド』が発売され、1967年にモンタレー・ポップ・フェスティバルと、スタックスのヨーロッパ・ツアーにも同行したが、この頃のマーキーズは、ウェイン・ジャクソンとアンドリュー・ラヴを中心にしたホーン隊(後のメンフィス・ホーンズ)、もしくはこのホーン隊にMG'sと、ブッカー・Tまたはアイザック・ヘイズを加えた陣容を指している。 ディスコグラフィスタジオ・アルバム
ライブ・アルバム
主なシングル
関連項目脚注外部リンクInformation related to マーキーズ |