ミゾラム州(ミゾラムしゅう、Mizoram、मिज़ोरम)は、インドの北東部にある州の一つ。その多くは丘陵地帯であり、ミゾ族(英語版)を多数とするチベット・ビルマ系の諸族が住んでいる。
歴史
1877年に英領インド帝国が成立した段階では、まだミゾラムはインド帝国に併合されていなかった。
イギリスがビルマのコンバウン朝(アラウンパヤー朝)を倒した際、この地域にもイギリスが進出し、19世紀末、アッサム州の一部に組み込まれる。
第二次世界大戦後
1966年、ミゾ国民戦線(MNF)によるミゾ独立運動が起こったが鎮圧され、組織は東パキスタン(英語版)(現バングラデシュ)のチッタゴン丘陵地帯に脱出した(en:March 1966 Mizo National Front uprising)。同地では後に、シャンティ・バヒーニー(英語版)(英語:Peace Force)によるチッタゴン丘陵地帯紛争(英語版)(1977年 - 1997年)が発生した。
1987年、州の一つに昇格。
地理
マニプル州、トリプラ州、バングラデシュ(チッタゴン管区)、ミャンマー(チン州)と接している。
地方行政区分
主要都市
住民
ミゾ族(英語版)が住民の多くを占め、言語も主にミゾ語が話される。ただし、ミゾラム州内のマー族もミゾ族として扱われるが、ミゾラム州外に住むマー族は決してミゾ族とは名乗らない。他のインドの州と異なり、イギリスによるキリスト教布教が成功したため、人口の9割を占めるミゾ族は100%がキリスト教徒である。南西部はチャクマ族のエリアで多くが仏教徒。インドの中でも識字率の高い州であり、9割近くの人々が文字を理解する。州都の表記はAizawl、多くの地図などで「アイザウル」の表記が見られるが、Aizawl自体はミゾ語表記であり、「アイゾール」と発音する。
人口動態
詳細は表中の数値を参照。
国勢調査
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人口
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%±
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1951年
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196,000人
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-
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1961年
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266,000人
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35.7%
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1971年
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332,000人
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24.8%
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1981年
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494,000人
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48.8%
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1991年
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690,000人
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39.7%
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2001年
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889,000人
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28.8%
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出典:Census of India[1]
出典
- ^ “Census Population” (PDF). Census of India. Ministry of Finance India. 18 December 2008閲覧。
関連項目
外部リンク