モスクワ放送交響楽団
モスクワ放送交響楽団(モスクワほうそうこうきょうがくだん)は、ロシアのモスクワを本拠とするオーケストラ。現在は、正式名称を「P・I・チャイコフスキー記念大交響楽団」(ロシア語: Большой симфонический оркестр имени П. И. Чайковского[1])と称する。 沿革1930年にソビエト連邦の全国ラジオ放送向けの音楽を演奏するオーケストラとして設立された[2]。設立時の名称は、モスクワ・ラジオ交響楽団(英語: Moscow Radio Symphony Orchestra)だった。 ソ連時代の1930年から1958年には「全ソビエト連邦ラジオ放送連盟交響楽団」(ロシア語: Оркестр Всесоюзного радиокомитета (сокращённо Оркестр ВРК))、1958年から1991年には「全ソビエト連邦ラジオ・中央テレビ放送交響楽団」(ロシア語: Большой симфонический оркестр Всесоюзного радио и Центрального телевидения;英語: USSR State Radio and Television Symphony Orchestra)、1993年からは「ロシア交響楽団」(ロシア語: российский симфонический оркестр)であった[3]。 ソビエト連邦の崩壊の後、チャイコフスキーの音楽演奏について中心的な役割を果たしたとして、「チャイコフスキー」の名を冠する現在の名称となった[2]。日本においては、改称以前も以後も慣例的に「モスクワ放送交響楽団」と呼ばれているが、英語名称に従って「チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラ」(Tchaikovsky Symphony Orchestra)とも呼ばれる[4]。 1972年から長期間にわたって音楽監督に在任するフェドセーエフは、前任者ロジェストヴェンスキーが創出したロシア色を薄めたグローバルなサウンドに対し、ロシアの土と香りをたっぷり残した音楽づくりで[5] 、パワフルな響きに洗練された味わいが付加され、表現力豊かなオーケストラとなっている[2]。 音楽監督歴代音楽監督は次のとおり[5] 。
脚注出典
参考文献
外部リンク
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