「ユール・ネヴァー・ウォーク・アローン」(You'll Never Walk Alone)は、1945年のミュージカル『回転木馬』(Carousel)のためにリチャード・ロジャーズとオスカー・ハマースタイン2世によって製作された楽曲である。ミュージカル内で歌唱される際の邦題は「人生ひとりではない」である。
解説
この曲は多くのアーティスト達の手によって録音され、1945年のフランク・シナトラのバージョンがビルボードチャート9位にランクインした。1950年には有名なテノール歌手マリオ・ランツァのバージョンが公開された。1954年にロイ・ハミルトンのバージョンがR&Bチャート1位となった。1964年の Patti LaBelle and the Blue Belle のバージョンは34位となった。1968年のエルヴィス・プレスリーのバージョンが90位となった。三大テノールのコンサートでも歌われた。2020年には100歳を迎える退役大尉トム・ムーアとマイケル・ポールとのデュエットで全英シングルチャート1位を獲得した[1]。
リヴァプールFC
この曲の最も成功したバージョンは、リヴァプールのマージービートバンド、ジェリー&ザ・ペースメイカーズによるもので、1963年10月26日から4週連続で全英シングルチャート1位を記録した。この人気を受けて後に地元のサッカークラブリヴァプールFCのサポーターソングとして歌い継がれるようになり、試合開始前と終了後に常に歌われるクラブの愛唱歌(Anthem)となった。ホームスタジアムのアンフィールドには1970年代の栄光の時代の監督であるビル・シャンクリーの名を冠したシャンクリー・ゲートという門があるが、その門の最上部には You'll Never Walk Alone の文字が刻まれている。また、リヴァプールFCのエンブレムにもこの文字が冠されている。