ヨーテボリ大学
ヨーテボリ大学(スウェーデン語: Göteborgs universitet)は、スウェーデン第二の都市ヨーテボリにある大学である。1891年に創立され、スウェーデン国内にある大学の中では三番目に古い。学生数は約54,000人おり[3]、北欧諸国で最も大きな大学の内の一つである。 概要8学部57学科を持つヨーテボリ大学は、スウェーデンで最も多彩なカリキュラムを持つ大学の一つである。8学部で扱う学問領域には、芸術、社会科学、自然科学、人文学、教育学、情報工学、ビジネス、経済学、法律学、医学がある。ヨーテボリ大学の各学科における入試倍率はスウェーデンでは一番高く[4]、国内で最も人気のある大学となっている。 ランキング2024年版世界大学学術ランキングにて、世界第101ー150位だった[5]。2024年版QS世界大学ランキングにて、世界第187位だった[6]。2024年版US News & Word Report大学ランキングにて、世界第160位だった[7]。ウプサラ大学、ルンド大学、ストックホルム大学と合わせて、ヨーテボリ大学は国際的な大規模研究大学として、スウェーデンの4大大学の1つに数えられる。 沿革ヨーテボリ大学は、ヨーテボリ学校(Göteborgs högskola)として1891年に創立された。1907年、ウプサラ大学やルンド大学と同じ地位をスウェーデン政府から与えられ、スウェーデンで三番目に誕生した大学となった。その後、市内にある多くの高等教育機関と合併し、規模を継続して拡大していった。1954年に、スウェーデン政府から完全な大学としての権限を与えられたが、これはヨーテボリ医学校(Medicinhögskolan i Göteborg)との統合を受けてのことである。1971年、もともと別の学校であったヨーテボリ経済・商法大学がヨーテボリ大学の一部になった。サルグレンスカ大学病院はヨーテボリ大学と提携する教育病院である。1990年代に、経済学部と音楽・演劇・オペラ学部が市内中心部に移転した。2006年、教育学部のための新しいキャンパスがヨーテボリ中心部に開かれた。ヨーテボリ大学は都市型大学であり、施設のほとんどはヨーテボリ市の中心部にある。本部棟とほとんどの施設はヨーテボリ市の中心部に位置している。 組織構成運営ヨーテボリ大学はスウェーデンにある最も大きな大学の一つである。8つの学部と40以上の学科を持つ総合大学である。公立大学であり、学部運営会議(Faculty Boards)の連合体でもある。各学部には大きな権限が移譲され、かなり自律的に運営されており、それぞれ学内で際立った個性を発揮している。 大学運営会議(University Board)がヨーテボリ大学における最高意思決定機関である[8]。15人のメンバーから構成されており、「大学のあらゆる事柄について監督し、大学の義務が果たされることについて責任を負う」。メンバーのうち、7人はスウェーデン政府が学外者から指名するが、その際は大学レベルでの教育・研究に関連する活動の経験がある人物が選ばれる。加えて、副学長1名、教員3名、学生3名、組合の代表者数名がメンバーに含まれるのが通例である。 学部ヨーテボリ大学は8つの学部から構成されている[9]。学部や専門の垣根を超えてコラボレーションしていくことが、大学の研究・教育戦略として重視されている。どの学部もこの可能性を活かし、学内での学際的研究・教育に積極的に参加している。また注目すべき点は、ヨーテボリ大学はチャルマース工科大学と緊密な協同関係にあるということで、これによってもヨーテボリ大学の学術環境の幅は広げられている。ヨーテボリ大学は、ウプサラ大学とともに、2023年QS世界大学ランキングのトップ200に、スウェーデン、デンマーク、オランダ、ルクセンブルクの大学で唯一、教育学部を持つ大学である[10][11][12]。
主な出身者と教員
脚注
外部リンク |