リチャード・S・カステラーノ(Richard S. Castellano、1933年9月4日 - 1988年12月10日)は、アメリカ合衆国の俳優である。
来歴
1933年、ニューヨーク市ブロンクス区生まれ。イタリア系の家庭で生まれ、もともとは建設会社のマネージャーとして働いていたが[1]、New Yiddish Theatreで働く機会を得たことから徐々に俳優としての道を歩み始めた[1]。
1962年にテレビドラマシリーズの『裸の町』でプロデビューを果たし、1963年にはスティーブ・マックイーン主演の『マンハッタン物語』でノークレジットながらも映画デビューを果たした。その後、順調にキャリアを重ね1970年に出演したコメディ映画『ふたりの誓い』では、その演技力が高い評価を受けてアカデミー助演男優賞へノミネートされている[2]。1972年にはフランシス・フォード・コッポラが監督・脚本を手掛けたマフィア映画『ゴッドファーザー』へ出演して、役者としての人気を不動のものにした。
私生活
女優として活動したArdell Sheridanと結婚しており、カステラーノが死去する1988年まで続いていた[1]。ちなみに二人は『ゴッドファーザー』や、自身が出演したテレビドラマシリーズ『The Super』などで共演している。
妻は、カステラーノの死後、彼をニューヨークマフィアの五大ファミリーの一つとして知られているガンビーノ一家のボスとして知られたポール・カステラーノの甥であると主張したが[3]、このことは彼の兄妹によって否定されている[4]。
死去
1988年に心筋梗塞のためニュージャージー州の自宅で死去[1]。55歳だった。
出演作品
映画
- マンハッタン物語 Love with the Proper Stranger (1963)
- マンハッタンの哀愁 Trois chambres à Manhattan (1965)
- 素晴らしき男 A Fine Madness (1966)
- The Star Wagon (1966) ※テレビ映画
- ボディガード A Lovely Way to Die (1968)
- The Choice (1969)
- ふたりの誓い Lovers and Other Strangers (1970)
- ゴッドファーザー The Godfather (1972)
- 検事 Incident on a Dark Street (1973)
- 暗黒街抗争実録 マフィア Honor Thy Father (1973)
- ジャグラー/ニューヨーク25時 Night of the Juggler (1980)
- ギャング Gangster Wars (1981)
- Dear Mr. Wonderful (1982)
テレビドラマ
- 裸の町 Naked City (1962 - 1963)
- East Side/West Side (1963)
- Hawk (1966)
- N.Y.P.D. (1968, 1969)
- The Super (1972)
- Joe and Sons (1975, 1976)
- ゴッドファーザー・サガ The Godfather: A Novel for Television (1977)
- The Gangster Chronicles (1981)
参照
外部リンク