レキシントン・アベニュー/59丁目駅
レキシントン・アベニュー/59丁目駅(レキシントン・アベニュー/59ちょうめえき、英: Lexington Avenue/59th Street)はニューヨーク市地下鉄の複合駅で、IRTレキシントン・アベニュー線とBMTブロードウェイ線が駅舎を共有している。マンハッタンのミッドタウンとアッパー・イースト・サイドの境界付近のレキシントン・アベニュー - 59丁目/60丁目にある。ニューヨーク市地下鉄で8番目に利用者が多い駅で、2013年には2128万2767人が利用した[2]。 メトロカードがあれば、IND63丁目線(F系統及びQ系統)に無料で改札外乗換ができる(改札を出て徒歩でレキシントン・アベニュー-63丁目駅から乗車)。以下の列車が停車する。 駅構造
地下3階のメザニンは60丁目/レキシントン・アベニュー側の端にあり、1962年のIRT急行線ホームの開業時に設けられたが、各線・各ホーム間の往来をシームレスかつ容易にする役割を果たしており、複合駅の中枢神経であるともいえる。ブロードウェイ線ホームへの階段が3本、レキシントン・アベニュー線急行ホームへの階段が2本、レキシントン・アベニュー線緩行ホームへの階段とエスカレーターが各1本設けられている。 アートワークレキシントン・アベニュー線急行ホームとブロードウェイ線ホームの間のメザニンにはエリザベス・マレー作の Blooming(1996年制作)というメザニンの四方の壁を使った大きなモザイク画が飾られている。作品名は近くにあるデパートのブルーミングデールズから採られた[3]。ホームの壁にはコーヒーカップとスリッパのモザイク画を大きくしたものがあしらわれており、デルモア・シュワルツとグウェンドリン・ブルックスの詩から抜粋した "In dreams begin responsibilities" と "Conduct your blooming in the noise and whip of the whirlwind" という韻文がコーヒーカップから立ち上っている。 エントランス/出口当駅には全部で11のエントランスがある(いずれも階段)[4]。
IRTレキシントン・アベニュー線
IRTレキシントン・アベニュー線 59丁目駅は2層構造になっており、各層とも相対式ホーム2面2線を有する急行停車駅である。上層階には緩行線、下層階には急行線が通っている。緩行線と急行線の間にBMTブロードウェイ線が通っており、緩行線ホームから下にブロードウェイ線ホーム、ブロードウェイ線メザニン、急行線ホームの順で重なっている。緩行線ホームと急行線ホームの間は長いエスカレーターで直接繋がっている。 駅は当初各駅停車駅として開業[6]、1962年11月15日に当駅ならびにグランド・セントラル-42丁目駅の混雑悪化を防ぐため急行線にホームが設けられた[7]。急行線のホームの建設は1959年8月10日に開始され、緩急間のホームを結ぶエスカレーターが設置された[8]。この際650万ドル費やした。 画像
BMTブロードウェイ線
BMTブロードウェイ線 レキシントン・アベニュー-59丁目駅は島式ホーム1面2線で2か所のメザニンを持つ駅である。レキシントン・アベニュー側のメザニンにはIRT緩行線の各ホームへの階段と、ダウンタウン方面ホームへのエスカレーターおよび中層階に降りる3本の階段がある。3番街側にも1960年代末に作られた時間営業のメザニンがあり、1978年にボウリング・グリーン駅の改装で用いられたのと同じ赤いタイルが使われている。ホームへの階段に隣接して上り下り双方向のエスカレーターが設けられており、3番街に4本の階段で出ることができる。1960年代にホームが3番街に延長されたため、このエントランスが新設された。 名前とは裏腹に、駅はレキシントン・アベニュー - 59丁目ではなく実際にはレキシントン・アベニュー - 60丁目にある。これは、開業当初はクイーンズボロ橋を通ってクイーンズ区に向かっていたが、通りが狭かったことから59丁目の下を通ってクイーンズ区に行き、60丁目の下を通って戻って来るルートになっていたためである[10]。実際にはレキシントン・アベニュー線緩行ホームを通ってレキシントン・アベニュー - 59丁目の出口から出ることができる。 脚注
外部リンクウィキメディア・コモンズには、レキシントン・アベニュー/59丁目駅に関するカテゴリがあります。
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