レキシントン・スティール
レキシントン・スティール Lexington Steele(出生名クリフトン・トッド・ブリット Clifton Todd Britt[1]、ニュージャージー州出身、1969年11月28日 - )は、アメリカ合衆国のポルノ男優、ポルノ映画監督、製作会社マーシナリー・モーション・ピクチャーズのオーナー。2009年1月時点でAVN年間最優秀男優賞を3回獲得した唯一の男優であった[1]。 生い立ちモリスタウン高校卒業後、2年間ジョージア州アトランタのモアハウス大学に通ったが、シラキューズ大学の人文/科学学科で歴史学とアフリカ系アメリカ人研究の2つの学位を取得して1993年に卒業した[1]。彼はオメガ・プサイ・ファイ・フラタニティのメンバーである。 卒業後、ニューヨーク・ワールドトレードセンター内のユーロ・ブローカーズ社で株式仲買人の研修生として働き始め、順調に出世していった。卒業の数ヶ月前に財政顧問の資格を取得し、ウォール街で働いていた。スティールは株式仲買人の職を続けていたとしたら、アメリカ同時多発テロ事件の際には建物内にいて犠牲者になっていただろうと語っている[2]。副業でモデルとして働き、テレビにも端役で出演した。 ポルノ映画界彼は1997年後半からニューヨークでポルノ映画出演を始めた。その後ロサンゼルスに転居し、1998年3月からポルノの仕事に専念した。 最初は主にウェストコースト・プロダクションやスパンキー監督と仕事をした。後にはアナボリック・ビデオ社やディアボリック・ビデオ社製作のビデオに出演している。また2004年の初めには短期間レッド・ライト・ディストリクト・ビデオ社の作品に参加した。 スティールは2009年現在、カリフォルニア州エンシーノに拠点を置く彼自身の製作会社マーシナリー・モーション・ピクチャーズの作品専門に監督・出演している。彼は同社を2003年に設立し、2005年からは会長兼CEOを務めている。同社は2005年に260万ドルの純益をあげたと公表した[3]。彼は自分の会社がニューヨーク証券取引所で取引される最初のアダルトエンターテインメント企業になると信じている。 スティールは2000年、2002年、2003年にAVN年間最優秀男優賞を獲得し、同賞を3回獲得した(2009年現在)ただ一人の男優となった。2001年にはXRCOの年間最優秀男優賞も獲得している。彼は異人種間ポルノを専門としており、白人、アジア人、ラテンアメリカ人のモデルとの性行為を公開するための多くのウェブサイトを所有している。 スティールによれば、これまでに体験した最高のセックスはニナ・ハートレーとのものであった[4]。また彼は『Gang Bang Auditions 4』(1999年) で共演したシナ・バンズというアフリカ系アメリカ人の女優とシルヴィア・セイントを高く評価している[4]。男優についてはロッコ・シフレディが頭一つ抜きん出た存在であるとし、アフリカ系アメリカ人男優の道を切り開いた先達としてショーン・マイケルズに感謝している[4]。 彼は11インチ(約28cm)の陰茎を持つと信じられている。17歳の時の初体験の相手は6歳年上の女性で、既に彼と同じくらいのサイズの陰茎を見た経験があったらしく、とりたてて感銘を受けた様子がなかったため、その後多くの女性と経験するまで彼は自分が他人より巨大な陰茎を所有している事に気が付かなかった[4]。 スティールによれば株式仲買人だった頃、得意先を訪問するために地下鉄に乗っていた時に現在の芸名が閃いた。その当時彼はポルノ映画界に出入りしており、名字の「スティール」はすでに決めていた。彼の得意先はミッドタウンにあり、地下鉄から降りてマディソン・アベニューとレキシントン・アベニューの角に出た時(実際にはマディソン・アベニューとレキシントン・アベニューはいっさい交差しておらず、パーク・アベニューをはさんで平行に走っている)、スティールは「レキシントン」という響きに打たれ、名前とすることにした[5]。 私生活スティールはプライベートで女優のキャリー・コックスやニキータ・デニスと交際していた。彼はかつてキャリー・コックスの息子の父親であるとの虚偽の噂をたてられた[6]。一時期スティールはポルノ女優で監督のヴァネッサ・ブルーと婚約しており[3]、2人はPLAYBOYテレビの番組『Lex in the City』に一緒に出演し、映画でも共演していたが、2006年6月に別れている[7]。その後、サバンナ・スタイルズと再婚。 信仰スティールは自分が敬虔なバプテスト信者であると語り、さらに続けた。
2008年のインタビューでは次のようにも言っている。
政治活動アフリカ系アメリカ人について研究をする内に、彼は特にアメリカの政治とアフリカ系アメリカ人の権利について認識を高めた。彼の研究の主要な関心は、マーティン・ルーサー・キングと彼の理想の実現であった。彼は大統領選においてバラク・オバマ支持を表明した[1]。彼自身がそうしてきたように、オバマが多くの他のアフリカ系アメリカ人の道を切り開くと信じている。2008年の民主党候補者選出でヒラリー・クリントン支持を表明したアンバー・リンに続き、スティールは公的に支持を表した2人目のポルノ俳優となった。 一般への露出2007年にショウタイムのテレビ番組『Weeds 〜ママの秘密』の2つのエピソードに出演した。カーステン・プライス、ジェシカ・ジェイムズと共に映画撮影の場面で彼自身を演じた。またFXネットワークの『NIP/TUCK マイアミ整形外科医』にもパーティーのエスコート役で出演した。 受賞男優として
監督・プロデューサーとして
殿堂脚注
外部リンク
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