ローハン・デニス(Rohan Dennis、1990年5月28日 - )は、オーストラリア、アデレード出身の元自転車競技選手。ロードレースとトラックレースの両方で活躍した。ロハン・デニスとも表記される。
経歴
2012年、オーストラリア選手権U23にて、ロードレースと個人タイムトライアルの両タイトルを制す[1][2]。ツアー・ダウンアンダーではUniSAオーストラリアチームとして参加し、山岳賞、新人賞と数ある賞を獲得した[3]。
2013年、ガーミン・シャープに移籍。クリテリウム・デュ・ドフィネ第4ステージにて区間2位に入り、マイヨジョーヌを手にした[4]。
2014年、ツアー・オブ・カリフォルニア第3ステージにて勝利、山岳での強さも見せた[5]。8月、シーズン途中でBMC・レーシングチームに移籍
2015年、ツアー・ダウンアンダー第3ステージにて山岳を制し初のUCIワールドツアー区間優勝[6]、そのまま総合ジャージを守りきり、総合優勝も勝ち取った[7]。2月9日、スイス・グレンヘンのヴェロドロームにてアワーレコードに挑戦。52.491kmの新記録(当時)を樹立。ツール・ド・フランス2015では第1ステージの個人タイムトライアルを制覇し、グランツールでの勝利を手に入れた[8]。
2018年、ジロ・デ・イタリア第16ステージの個人タイムトライアルにて優勝、ブエルタ・ア・エスパーニャ第1ステージの同じく個人タイムトライアルにて優勝し、全てのグランツールの個人タイムトライアルで優勝した初の非ヨーロッパ人選手となった[9]。
2019年、バーレーン・メリダに移籍。しかし9月13日づけで契約解除となった。世界選手権の個人タイムトライアルではBMCの黒塗りされたTM01で2連覇を成し遂げた。NTTプロ・サイクリングに移籍の噂もあったが、チーム・イネオスと2年契約が結ばれた[10]。イネオスではPINARELLO BOLIBE TT アルカンシェルカラーが用意されている。
2023年2月、自身のSNSで現役引退を表明した[11]。
私生活
2018年に1歳年下の女性サイクリストのメリッサ・ホスキンス(英語版)と結婚し、2人の子供をもうけた[12]。
2023年12月30日の夜、アデレードでピックアップトラックを運転し、妻のメリッサを轢いたことにより逮捕された。妻のメリッサは翌日の朝に亡くなった[12]。
主な戦績
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年
- ツール・ド・スイス 総合2位(第1ステージ・個人タイムトライアル優勝)
- 世界選手権 優勝(個人タイムトライアル)
- この際、本来はスポンサードされているメリダのバイクを使用せず、昨年まで在籍していたBMCレーシングから引き続きBMCのバイクを使用していた。(この時BMCの自転車は塗装を剥がされ、所属チームのスポンサーに配慮をしたような形となった。)[13]
2021年
2022年
2023年
参考文献
脚注