ワーラウェイ
ワーラウェイ (Whirlaway) は、1940年代初頭に活躍したアメリカ合衆国の競走馬。 史上5頭目のアメリカ三冠馬であり、三冠達成後にトラヴァーズステークスを優勝していることから、アメリカでは「スーパーフェクタ」達成馬[1]、日本ではアメリカ四冠馬と呼ばれることもある。 1941、1942年アメリカ年度代表馬。1959年アメリカ競馬殿堂入り。20世紀のアメリカ名馬100選26位(ブラッド・ホース誌)。異名は長いしっぽより「ミスターロングテイル」。 戦績ワーラウェイは三冠馬にしては多い60戦という多くの競走を消化し、勝ったのはそのうち32戦とそれほど勝率は高くなかったが、真っ直ぐに走らず外ラチに向かっていったり、逆に馬群に突っ込んでいったりと勝つときは派手なレースぶりを披露していた。 ケンタッキーダービーでは後方から追い込むと8馬身差、およびその後21年間破られなかったレコードで圧勝している。また、ワーラウェイは三冠に加えてトラヴァーズステークスを勝利しているが、これは2021年時点でもこの馬のみしか成し遂げていない。過去にギャラントフォックス・アファームド・アメリカンファラオが挑戦したが、達成することができなかったぐらい、難易度の高い記録である(アファームドは1位入線も2着に降着)。 1942年9月19日にナラガンセットパーク競馬場で行われた、同年のプリークネスステークスを制したアルサブとのマッチレースは、良馬場9.5ハロンで行われた。キャロル・ビールマン騎手を乗せたアルザブは119ポンドに対して、ジョージ・ウルフ騎手を乗せたワーラウェイは、126ポンドのハンデを背負ったが、人気はアルサブ(単勝オッズ2.6倍)よりワーラウェイ(単勝オッズ1.3倍)の方が高かった。レースは、道中ワーラウェイがアルザブを風よけにする形で進めていった。最後の直線で抜け出しにかかり、ウルフはワーラウェイの馬体を大外に持ち出したが、アルザブをハナ差で捉えることは出来ず敗れた。 その後も5歳まで走り続け、取りこぼすことも多かったが、ブルックリンハンデキャップ、トレントンハンデキャップ、ジョッキークラブゴールドカップなどを制し、史上初の50万ドルホースとしてその名を残した。 引退後種牡馬としてはそれほど成功せず、コーチングクラブアメリカンオークスに勝ったスキャタードを出した程度に終わり、1950年にはフランスの大馬産家マルセル・ブサックにリース、のち購入された。 フランスでもほとんど活躍馬を出せずに1953年死亡。そしていったんフランスに埋葬されたが、遺体はのちに運ばれ、現在は故郷カルメットファームに埋葬されている。 競走成績
評価エクリプス賞
表彰
血統表
出典
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