ㅛは、ハングルを構成する母音字母のひとつ。呼称はヨ(요)。20番目の字母(『訓蒙字会』以降は母音字母としては6番目、『訓民正音』当時は最初の「ㆍ」から8番目(最初の再出字))である。始めと終わりで音色の異なる二重母音を表す。
音声
母音/ㅣ/[i]の構えから/ㅗ/[o]を調音したときに生じる音。単独で発音した場合、硬口蓋半母音[j]による[jo]である。子音字母に後続する場合は、i系の上昇二重母音となり、前の子音は口蓋化する。
沿革
『訓民正音』の中声字において天を象る「ㆍ」2つと地を象る「ㅡ」とによって構成され、天を象る「ㆍ」が上側にあるため天から始まる陽母音の再出字(ㆍが二つの字)に分類される。世宗序では「如欲字中聲」と規定されている。
その名称は『訓蒙字会』(1527年)でヨ(要)とされた。
ラテン文字転写
文化観光部2000年式、マッキューン=ライシャワー式ともにyoと表記される。
文字コード
Unicodeにおける文字コード
名称 |
種類 |
コード |
HTML実体参照コード |
表示
|
HANGUL LETTER YO |
単体字 |
U+315B |
ㅛ |
ㅛ
|
HANGUL JUNGSEONG YO |
中声用 |
U+116D |
ᅭ |
ᅭ
|