丹生谷 貴志(にぶや たかし、1954年 - )は、日本の文芸評論家、神戸市外国語大学教授。美学、表象論などを専攻。
来歴
東京都出身。東京芸術大学美術学部芸術学科卒業。同大大学院美術研究科西洋美術史修了。神戸市外国語大学外国語学部助教授をへて教授。比較文化論を教えている。
「…」を多用した独特の文体を特徴とし、分析とも感想ともつかない繊細な書き方をする。
ジル・ドゥルーズ、フーコー、バルトに大いに親しみ、映画もクリント・イーストウッドをはじめ、大いに愛好する。その愛好ぶりは『ドゥルーズ・映画・フーコー』に詳しい。
栗本慎一郎自由大学に参加したことがある。
著作
- 『光の国 あるいはvoyage en vain』(朝日出版社) 1984
- 『天使と増殖 Ding an sich』(朝日出版社、週刊本) 1985
- 『砂漠の小舟』(筑摩書房、水星文庫) 1987
- 『死体は窓から投げ捨てよ』(河出書房新社) 1996
- 『ドゥルーズ・映画・フーコー』(青土社) 1996
- 『死者の挨拶で夜がはじまる』(河出書房新社) 1999
- 『天皇と倒錯 現代文学と共同体』(青土社) 1999
- 『女と男と帝国 グローバリゼーション下の哲学・芸術』(青土社) 2000
- 『家事と城砦』(河出書房新社) 2001
- 『三島由紀夫とフーコー〈不在〉の思考』(青土社) 2004
- 『〈真理〉への勇気 現代作家たちの闘いの轟き』(青土社) 2011
共著
翻訳