亀崎潮干祭
亀崎潮干祭(かめざきしおひまつり)は、愛知県半田市亀崎町にある神前神社の祭礼である。毎年5月3日・4日に開催される。「亀崎潮干祭の山車行事」が国の重要無形民俗文化財に指定されており、「山・鉾・屋台行事」の構成遺産としてユネスコの無形文化遺産に登録されている。 歴史言い伝えによれば、室町時代の応仁・文明年間の頃に亀崎に来着した武家らの発案により、荷車に笹を立て幕を張ったものを神官の指示によって曳き回したのが祭礼の起源とされ、そのときの車が現在5組5台の山車のうち東組宮本車に当たるとされている。その後、再三の新造・改造を経て、18世紀には現在のような知多型(半田型)と呼ばれる山車の形態になったとされている。 1960年(昭和35年)には前年9月の伊勢湾台風の影響によって祭礼が中止された[1]。1980年(昭和41年)には「亀崎潮干祭の山車5台」が愛知県の有形民俗文化財に指定された。2006年(平成18年)には「亀崎潮干祭の山車行事」が国の重要無形民俗文化財に指定された。 2016年(平成28年)、「山・鉾・屋台行事」の構成遺産としてユネスコの無形文化遺産に登録された[2][3]。無形文化遺産への登録以後は、国内外から年間10万人近い観客を集めている[1]。以後は2020年(令和2年)には新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、同年の祭礼が中止された[1][4]。 ギャラリー
山車宮本車建造:1865年。東組。5台の山車の一番車。亀崎潮干祭の山車の元祖である。
青龍車建造:1891年。石橋組。亀崎潮干祭では他の4台の山車が猩々緋の大幕であるのに対し、唯一、紺羅紗地の大幕をもち、目を惹く山車である。
力神車建造:1826年。中切組。現在の5台の山車の中では最も建造が古く、知多型山車の元祖である。
神楽車建造:1837年。田中組。山からくりの「傀儡師」は、「人形を操作する、古い時代の傀儡師」を表すからくり人形であり、『生きた化石』とも言われ、演劇史研究の貴重な史料となっている。
花王車建造:1846年。西組。上山に飾られた桜の枝が目を惹く山車である。
備考脚注
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