井荻駅
井荻駅(いおぎえき)は、東京都杉並区下井草五丁目にある、西武鉄道新宿線の駅である。駅番号はSS11。 歴史
駅構造相対式ホーム2面3線を有する地上駅。中央に通過線があり通過列車の待避が可能で、配線的には下りも待避可能な構造となっている[注 1]が、実際に待避が行われるのは上りのみで、現在では下りの待避は原則的になく(1980年3月改正時点では休日に三回のみ待避の設定があった)、2つ隣の鷺ノ宮駅や上石神井で緩急接続または追い越しを行う 。下りが待避を行う場合には各駅停車が下り本線に停車し、通過電車が上り本線に分岐して通過していた。ホーム有効長は上りホームは8両編成、下りホームは8両編成以上である。 駅の改築1963年10月21日から1998年3月13日までは1面2線の島式ホーム(上り)と1面1線の単式ホーム(下り)を有する構造で、上りホームから駅舎(現在の南口)へは構内踏切を通行する必要があった。このため、駅の北側から上り電車に乗車するには、一旦東京都道311号環状八号線(環八通り)の踏切を渡って駅の南側に出てから改札を通り、今度は構内踏切を渡って線路の北側へ戻るといった不便を強いられていた。当時、立体化工事が行われるまでは環八通りでも有数の開かずの踏切であり、数キロにわたる酷い交通渋滞が20年以上続いており、強く問題視されていた(井荻トンネル参照)。 その後、踏切事故防止とホーム移設を伴う北口の開設といった改良工事が実施され、1997年5月13日に新駅舎(現在の南口)が完成した。上りホームが移設され、北口が新設されるとともに[1]各ホームを連絡する跨線橋が設置された。 この際、線形も変更された。1998年3月13日終電後に大規模工事を行い、以前は、下りは1ホームのみ、上りは島式ホーム2面で緩急接続できる構造であった(ただし、待避のみで緩急接続はなかった)。改良後は、下り、上りとも1ホームの形になり、緩急接続できない構造となった。旧ホーム跡地[1]に通過線が設置され、中井駅とまったく同じ線形となった[注 2]。 各ホーム間を連絡する跨線橋にはエレベーターとエスカレーターが設置されている。トイレは上りホームの跨線橋下(エレベーター付近)にあり、ユニバーサルデザインの一環として「だれでもトイレ」(多機能トイレ)を併設している。 南口の改札脇には2010年12月12日まで小さな売店があったが、その後改修工事を行い、2011年2月2日にTOMONYとしてリニューアルオープンした。 その後、TOMONYは2018年頃に自販機に置き換えられた。 2016年 井荻駅南北地下歩道にエレベーターが設置された。 のりば
利用状況2023年(令和5年)度の1日平均乗降人員は17,843人であり、西武鉄道全92駅中52位[西武 1]。 近年の1日平均乗降・乗車人員の推移は下記の通り。
駅周辺
北口南口
バス路線環八通りの井荻踏切廃止後、駅前バスターミナルが整備され、ピーコックストア前に荻窪・西荻窪方面行き乗り場が新設された。しかし、荻11系統・石神井公園駅発と、荻17系統・練馬高野台駅発の荻窪駅行きについては、ピーコックストア前を通る路地に入らないため、200メートル先の環八通りに設けられた「井荻駅」停留所にのみ停車した。一方、ピーコック前の「井荻駅」を起点としている荻12・荻12-1系統・荻窪駅行きと、西50系統・西荻窪駅行きは、この停留所を出たあと、環八通り側の「井荻駅」にも停車するという形で、二つの「井荻駅」に停車していた。それが原因となる混乱もあったため、2008年2月16日からは環八通り側の停留所を「井荻駅入口」に変更した。 井荻駅井荻駅入口のりば番号に関しては関東バス公式サイト「関東バスナビ」で表示される便宜上の番号であり、実際には何も表記されていない[6]。
隣の駅将来の構想東京都の交通計画で地下化が推奨されている。 脚注注釈出典
関連項目
外部リンク
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