伏見 威蕃(ふしみ いわん、1951年 - )は、日本の翻訳家。
東京都生まれ。書家・伏見冲敬の長男。「伏見威蕃」は本名。
日本推理作家協会、日本冒険作家クラブ、日本文芸家協会、各会員[1]。
早稲田大学商学部卒。商社勤務を経て、推理作家・小泉喜美子の紹介により1984年「ミステリマガジン」で翻訳家としてデビュー[1]。推理小説、サスペンス小説、軍事未来小説、ノンフィクションなどを多数翻訳している。
2006年10月、国際理解促進図書優秀賞(主催:財団法人国際言語文化振興財団)=(『フラット化する世界』の翻訳に対し)[2]。
バベル翻訳学院講師で弟子に鈴木恵、白幡憲之、熊谷千寿、片山奈緒美等多数。沢野ひとし、東理夫とカントリー・バンドを組んでいる。
著書
- 『ミステリの翻訳をおぼえる本』(バベル・プレス、翻訳家養成シリーズ) 1995
翻訳
- 『誰もが怖れた男』(ジョゼフ・ハンセン、早川書房、世界ミステリシリーズ) 1985
- 『コヨーテは二度吠えた』(オースティン・ベイ、サンケイ文庫) 1986
- 『スパイシップ』(トム・キーン,ブライアン・ヘインズ、尾坂力共訳、早川書房) 1986
- 『ミッションMIA』(J・C・ポロック、ハヤカワ文庫) 1987
- 『ペトログラードへの七日間』(トム・ハイマン、二見文庫) 1988
- 『ダイヤの戦場』(クリストファー・ウッド、ハヤカワ文庫) 1989
- 『引き裂かれたヴァチカン』(ピーター・ワトソン、角川文庫) 1989
- 『魔境降臨伝説』(ダニエル・イースターマン、二見文庫) 1990
- 『ハウス・オブ・カード』(マイケル・ドブズ、角川文庫) 1990
- 『神々の秘境』(ウインザー・チョールトン、二見文庫) 1991
- 『最後に死すべき男』(マイケル・ドブズ、角川文庫) 1991
- 『帝王失踪』(ダン・シャーマン、ハヤカワ文庫) 1991
- 『春の十七の瞬間』(ユリアン・セミョーノフ、角川文庫) 1991
- 『シャドー・フライト』(ジョー・ウェバー、新潮文庫) 1992
- 『メッサーシュミットを撃て』(ブライアン・ケラハー、新潮文庫) 1993
- 『スーパー・ウェポンの逆襲』(チャールズ・ライアン、二見文庫) 1993
- 『ハード・ターゲット』(ロバート・タイン、二見文庫) 1994
- 『ツイン・ムスタング出撃せよ』(ブライアン・ケラハー、新潮文庫) 1994
- 『情況証拠』(スティーヴ・マルティニ、角川文庫) 1994
- 『みどりの刺青』(ジョン・アボット、福武書店) 1994
- 『メイポート沖の待ち伏せ』(P・T・デューターマン、新潮文庫) 1995
- 『チャイナ・ディスクの陰謀』(チャールズ・ライアン、二見文庫) 1995
- 『ドラゴン・ノワール作戦』(リチャード・ハーマン・ジュニア、阿尾正子共訳、福武文庫) 1995
- 『沈黙の扉』(スティーヴ・マルティニ、角川文庫) 1995
- 『人形の目』(バリ・ウッド、ハヤカワ文庫) 1996
- 『臨床殺人』(ハリー・スタイン、角川書店) 1996
- 『イラクの熱い嵐』(ジョー・フランクリン、原書房) 1996
- 『脅迫された管制システム』(リー・グルーエンフェルド、新潮文庫) 1996
- 『夢で死んだ少女』(デクスター・ディアス、角川文庫) 1997
- 『ダンテズ・ピーク』(デューイ・グラム、二見文庫) 1997
- 『犬橇レースの殺人』(スー・ヘンリー、ハヤカワ文庫) 1997
- 『スパイ・ブック』(H・キース・メルトン、朝日新聞社) 1997
- 『名誉の代償』(P・T・デューターマン、原書房) 1997
- 『アルファ・カット緊急発進』(ウィリアム・H・ラヴジョイ、原書房) 1997
- 『ニミッツ・クラス』(パトリック・ロビンソン、角川書店) 1997
- 『遺伝子奪取』(ハリー・スタイン、角川文庫) 1998
- 『プライベート・ライアン』(マックス・A・コリンズ、新潮文庫) 1998
- 『手ごわいカモ』(ピート・ハウトマン、ハヤカワ文庫) 1998
- 『ホワイト・アウト 極点のエアー・バトル』(ウィリアム・H・ラヴジョイ、原書房) 1998
- 『キロ・クラス』(パトリック・ロビンソン、角川書店) 1999
- 『誤審』(デクスター・ディアス、角川文庫) 1999
- 『最終兵器Ultra』(ティム・セバスチャン、二見文庫) 1999
- 『死者の日記』(スー・ヘンリー 、ハヤカワ文庫) 1999
- 『アンダードッグス』(ロブ・ライアン、文春文庫) 2000
- 『永遠に去りぬ』(ロバート・ゴダード、創元推理文庫) 2001
- 『彼女はいつもおなかをすかせている』(アンドレアス・スタイコス、ソニー・マガジンズ) 2002
- 『トロイの木馬』(ハモンド・イネス、ソニー・マガジンズ、ヴィレッジブックス) 2002
- 『デルタ・フォース極秘任務 創設メンバーが語る非公式部隊の全貌』(エリック・L・ヘイニ、早川書房) 2002
- 『カシミールから来た暗殺者』(ヴィクラム・A・チャンドラ、角川文庫) 2002
- 『獅子の湖』(ハモンド・イネス、ソニー・マガジンズ、ヴィレッジブックス) 2002
- 『密猟者たち』(トム・フランクリン、東京創元社) 2003
- 『対テロ部隊HRT FBI精鋭人質救出チームのすべて』(クリストファー・ウィットコム、早川書房) 2003
- 『アメリカ特殊部隊』(トム・クランシー,カール・スタイナー,トニー・コルツ、原書房) 2003
- 『女被告人』(サイモン・トールキン、講談社、ランダムハウス) 2003
- 『本当の戦争 すべての人が戦争について知っておくべき437の事柄』(クリス・ヘッジズ、集英社) 2004
- 『もつれ』(ピーター・ムーア・スミス、創元推理文庫) 2004
- 『アメリカの秘密戦争 9.11からアブグレイブへの道』(セイモア・ハーシュ、日本経済新聞社) 2004
- 『フラット化する世界 経済の大転換と人間の未来』(トーマス・フリードマン、日本経済新聞社) 2006
- 『イエスの王朝 一族の秘められた歴史』(ジェイムズ・D・テイバー、黒川由美共訳、ソフトバンククリエイティブ) 2006
- 『戦争大統領 CIAとブッシュ政権の秘密』(ジェームズ・ライゼン、毎日新聞社) 2006
- 『ヤング・ボンド』(チャーリー・ヒグソン、学習研究社) 2007
- 『アジア三国志 中国・インド・日本の大戦略』(ビル・エモット、日本経済新聞出版社) 2008
- 『シミタールSL-2』(パトリック・ロビンソン、角川文庫) 2008
- 『フラット化する世界のマネジメント』(スーザン・ブロック,フィリップ・ホワイトリー、東洋経済新報社) 2008
- 『機械仕掛けの神 ヘリコプター全史』(ジェイムズ・R・チャイルズ、早川書房) 2009
- 『グリーン革命 温暖化、フラット化、人口過密化する世界』(トーマス・フリードマン、日本経済新聞出版社) 2009
- 『サブウェイ123激突』(ジョン・ゴーディ、小学館文庫) 2009
- 『キラー・エリート 極秘謀報部隊ISA』(マイクル・スミス、集英社文庫) 2009
- 『スノーボール ウォーレン・バフェット伝』(アリス・シュローダー、日本経済新聞出版社) 2009
- 『戦場の掟』(スティーヴ・ファイナル、講談社) 2009
- 『ホース・ソルジャー 米特殊騎馬隊、アフガンの死闘』(ダグ・スタントン、早川書房) 2010
- 『ヒトラー第四帝国の野望』(シドニー・D・カークパトリック、講談社) 2010
- 『レッド・ドラゴン侵攻!』(ラリー・ボンド、二見文庫) 2011
- 『フォールト・ラインズ 「大断層」が金融危機を再び招く』(ラグラム・ラジャン、月沢李歌子共訳、新潮社) 2011
- 『決断のとき』(ジョージ・W・ブッシュ、日本経済新聞出版社) 2011
- 『ねじれた文字、ねじれた路』(トム・フランクリン、早川書房) 2011
- 『極秘特殊部隊シール・チーム・シックス ビンラディン暗殺! あるエリート・スナイパーの告白』(ハワード・E・ワーズディン,スティーブン・テンプリン、 朝日新聞出版) 2012
- 『探求 エネルギーの世紀』(ダニエル・ヤーギン、日本経済新聞出版社) 2012
- 『怒りの葡萄』(ジョン・スタインベック、新潮文庫) 2015
- 『ガイトナー回顧録 - 金融危機の真相』(ティモシー・フランツ・ガイトナー、日本経済新聞出版社) 2015
- 『失われた世界』(アーサー・コナン・ドイル、光文社古典新訳文庫)2016
テッド・ウッド
- 『追撃のブリザード 署長ベネット』(テッド・ウッド、早川書房、世界ミステリシリーズ) 1985
- 『雇われ署長 署長ベネット』(テッド・ウッド、早川書房、世界ミステリシリーズ) 1985
- 『偽りのゴールド 署長ベネット』(テッド・ウッド、早川書房、世界ミステリシリーズ) 1987
- 『東から来た襲撃者 署長ベネット』(テッド・ウッド、早川書房、ハヤカワ・ミステリ) 1988
- 『闇に吼える 署長ベネット』(テッド・ウッド、早川書房、ハヤカワ・ミステリ) 1990
ジャック・ヒギンズ
ジョン・クロスビー
- 『<赤い風>の罠』(ジョン・クロスビー、二見文庫) 1987
- 『死の商人の輪舞』(ジョン・クロスビー、二見文庫) 1987
- 『消えたダーティ・マネー』(ジョン・クロスビー、二見文庫) 1987
ブライアン・キャリスン
- 『無頼船長の密謀船』(ブライアン・キャリスン、三木鮎郎共訳、ハヤカワ文庫) 1988
- 『暴走貨物船オーライガ号』(ブライアン・キャリスン、ハヤカワ文庫) 1990
- 『無頼船長と中東大戦争』(ブライアン・キャリスン、ハヤカワ文庫) 1992
ウォルター・J・ボイン
アレグザンダー・フラートン
- 『SBS出動指令』(アレグザンダー・フラートン、ハヤカワ文庫) 1989
- 『氷雪の特命隊』(アレグザンダー・フラートン、ハヤカワ文庫) 1990
- 『偽の特殊部隊』(アレグザンダー・フラートン、ハヤカワ文庫) 1991
デイル・ブラウン
- 『シルヴァー・タワー』(デイル・ブラウン、早川書房) 1989
- 『戦闘機チーターの追撃』(デイル・ブラウン 早川書房) 1991、のちハヤカワ文庫 1994
- 『スカイ・マスターズ』(デイル・ブラウン、早川書房) 1993
- 『ハマーヘッズ緊急出動』(デイル・ブラウン、早川書房) 1993
- 『ロシアの核』(デイル・ブラウン、早川書房) 1994
- 『レッドテイル・ホークを奪還せよ』(デイル・ブラウン、早川書房) 1994
- 『頭上の脅威』(デイル・ブラウン、早川書房) 1996
- 『台湾侵攻』(デイル・ブラウン、二見文庫) 2000
- 『韓国軍北侵』(デイル・ブラウン、二見文庫) 2001
- 『「影」の爆撃機 』(デイル・ブラウン、二見文庫) 2002
- 『炎の翼』(デイル・ブラウン、二見文庫) 2004
- 『ロシア軍侵攻』(デイル・ブラウン、二見文庫) 2005
- 『アメリカ本土空爆指令』(デイル・ブラウン、扶桑社) 2012
マーク・ベレント
- 『ローリング・サンダー』(マーク・ベレント、ハヤカワ文庫) 1992
- 『スティール・タイガー』(マーク・ベレント、ハヤカワ文庫) 1993
- 『ファントム・リーダー』(マーク・ベレント、ハヤカワ文庫) 1994
アンディ・マクナブ
- 『ブラヴォー・ツー・ゼロ SAS兵士が語る壮絶な湾岸戦記』(アンディ・マクナブ、早川書房) 1995
- 『SAS戦闘員 最強の対テロ・特殊部隊の極秘記録』(アンディ・マクナブ、早川書房) 1997
- 『リモート・コントロール』(アンディ・マクナブ、角川文庫) 1999
- 『クライシス・フォア』(アンディ・マクナブ、角川文庫) 2001
- 『ファイアウォール』(アンディ・マクナブ、角川文庫) 2003
- 『ラスト・ライト』(アンディ・マクナブ、角川文庫) 2005
- 『解放の日』(アンディ・マクナブ、角川文庫) 2007
トム・クランシー,スティーヴ・ピチェニック
- 『ノドン強奪』(トム・クランシー,スティーヴ・ピチェニック、新潮文庫) 1998
- 『ソ連帝国再建』(トム・クランシー,スティーヴ・ピチェニック、新潮文庫) 2000
- 『欧米掃滅』(トム・クランシー,スティーヴ・ピチェニック、新潮文庫) 2001
- 『流血国家』(トム・クランシー,スティーヴ・ピチェニック、新潮文庫) 2001
- 『自爆政権』(トム・クランシー,スティーヴ・ピチェニック、新潮文庫) 2002
- 『国連制圧』(トム・クランシー,スティーヴ・ピチェニック、新潮文庫) 2003
- 『油田爆破』(トム・クランシー,スティーヴ・ピチェニック、新潮文庫) 2004
- 『起爆国境』(トム・クランシー,スティーヴ・ピチェニック、新潮文庫) 2005
- 『聖戦の獅子』(トム・クランシー,スティーヴ・ピチェニック、新潮文庫) 2006
- 『被曝海域』(トム・クランシー,スティーヴ・ピチェニック、新潮文庫) 2007
- 『叛逆指令』(トム・クランシー,スティーヴ・ピチェニック、新潮文庫) 2008
- 『最終謀略』(トム・クランシー,スティーヴ・ピチェニック、新潮文庫) 2009
マーク・ボウデン
- 『強襲部隊 米最強スペシャル・フォースの戦闘記録』(マーク・ボウデン、早川書房) 1999
- 『ブラックホーク・ダウン アメリカ最強特殊部隊の戦争記録』(マーク・ボウデン、ハヤカワ文庫) 2002
- 『パブロを殺せ 史上最悪の麻薬王VSコロンビア、アメリカ特殊部隊』(マーク・ボウデン、早川書房) 2002
- 『ホメイニ師の賓客 イラン米大使館占拠事件と果てなき相克』(マーク・ボウデン、早川書房) 2007
クリス・ライアン
- 『襲撃待機』(クリス・ライアン、ハヤカワ文庫) 2000
- 『弾道衝撃』(クリス・ライアン、ハヤカワ文庫) 2001
- 『偽装殲滅』(クリス・ライアン、ハヤカワ文庫) 2001
- 『孤立突破』(クリス・ライアン、ハヤカワ文庫) 2002
- 『特別執行機関カーダ』(クリス・ライアン、ハヤカワ文庫) 2002
- 『暗殺工作員ウォッチマン』(クリス・ライアン、ハヤカワ文庫) 2003
- 『SAS特命潜入隊』(クリス・ライアン、ハヤカワ文庫) 2004
- 『テロ資金根絶作戦』(クリス・ライアン、ハヤカワ文庫) 2005
- 『抹殺部隊インクレメント』(クリス・ライアン、ハヤカワ文庫) 2006
- 『逃亡のSAS特務員』(クリス・ライアン、ハヤカワ文庫) 2006
- 『究極兵器コールド・フュージョン』(クリス・ライアン、ハヤカワ文庫) 2007
- 『反撃のレスキュー・ミッション』(クリス・ライアン、ハヤカワ文庫) 2008
- 『ファイアファイト偽装作戦』(クリス・ライアン、ハヤカワ文庫) 2009
- 『レッドライト・ランナー抹殺任務』(クリス・ライアン、ハヤカワ文庫) 2010
リック・リオーダン
- 『ビッグ・レッド・テキーラ』(リック・リオーダン、小学館) 2002
- 『ホンキートンク・ガール』(リック・リオーダン、小学館文庫) 2004
- 『殺人鬼オーストゥンに帰る』(リック・リオーダン、小学館文庫) 2006
ジェイムズ・H・コッブ
- 『ストームドラゴン作戦 ステルス艦カニンガム2』(ジェイムズ・H・コッブ、文春文庫) 2000
- 『シーファイター全艇発進』上・下(ジェイムズ・H・コッブ、文春文庫) 2001
- 『攻撃目標を殲滅せよ ステルス艦カニンガム3』上・下(ジェイムズ・H・コッブ、文春文庫) 2002
- 『隠密部隊ファントム・フォース』(ジェイムズ・H・コッブ、文春文庫) 2006
ボブ・ウッドワード
- 『ブッシュの戦争』(ボブ・ウッドワード、日本経済新聞社) 2003
- 『攻撃計画 ブッシュのイラク戦争』(ボブ・ウッドワード、日本経済新聞社) 2004
- 『ディープ・スロート 大統領を葬った男』(ボブ・ウッドワード、文藝春秋) 2005
- 『ブッシュのホワイトハウス』(ボブ・ウッドワード、日本経済新聞出版社) 2007
- 『オバマの戦争』(ボブ・ウッドワード、日本経済新聞出版社) 2011
クライブ・カッスラー,ジャック・ダブラル
- 『戦慄のウイルス・テロを阻止せよ!』(クライブ・カッスラー,ジャック・ダブラル、ソフトバンク文庫) 2009
- 『エルサレムの秘宝を発見せよ!』(クライブ・カッスラー,ジャック・ダブラル、ソフトバンク文庫) 2010
- 『絶境の秘密寺院に急行せよ!』(クライブ・カッスラー,ジャック・ダブラル、ソフトバンク文庫) 2011
- 『南極の中国艦を破壊せよ!』(クライブ・カッスラー,ジャック・ダブラル、ソフトバンク文庫) 2011
参考
脚注
- ^ a b 日外アソシエーツ現代人物情報より
- ^ 読売人物データベース
外部リンク