「光と影のバラード」(ひかりとかげのバラード)は、泉洋次の楽曲及びシングルとアルバム。
解説
1981年10月 (1981-10)にSMS Recordsよりシングルとして発売された、関西テレビ・フジテレビ系時代劇『影の軍団II』のエンディングテーマ曲。
ジャケット写真は、『影の軍団II』主演の千葉真一が忍者装束に身を包み、日本刀を持っている写真となっている。また、泉洋次本人がメイン・ジャケットの、同一規格品番も存在する。
2022年1月現在、A面曲「光と影のバラード」をCD音源化として聴けるのは、『影の軍団 音楽編』のみとなっている。
収録曲
SIDE A
- 光と影のバラード – (4:04)
SIDE B
- VAGABOND STORY – (4:05)
収録アルバム
アルバム
解説
記載以外、作詞・作曲は泉洋次。規格品番は、SM28-5085。未CD化。
- 『時間という、いたずらな空間は、想い出というひとこまを心の中にしまいこみながら、容赦なく過ぎ去ってゆく。その中には苦しみ、悲しみ、喜び、愛、友情、出会い、走馬燈のように、現われ消える。
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- (昭和)53年春、神戸に別れを告げた。坂のある街、もう二度と踏むまいと思った。5年間、青春をかけたBANDを離れ、2年間のブランクののち、やっと1本のデモテープが完成した。15万かかった。なにもかも一人でやった。新しい土地へ。旅立ちと野望に、胸の中は赤く燃えていた。旅立ちの朝、恋人の瞳は朝露に光っていた。「すぐ会えるよ。3時間あれば会えるんだから、ね、ね!」。たった3時間という時間と、離れ離れの月日は、結局、愛という絆を引き裂いてしまった。
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- 上京。すべてがちがう。言葉も、街並みも、人波も。なんのコネも知り合いもいない土地で一からやり直すのは、思っていたより大変だった。デモ・テープをもってレコード会社を歩きまわった。反応はすごく良かった。少し、自信ができた。これから東京でやれるそう思った。デビュー、54年秋。上京してから、ちょうど一年半だった。長いようで短かったアルバイトの日々。休みの日に会って話すディレクターとのはったりの日々。長距離電話で恋人との口論の日々。歩きまわった日々。無口がなおった日々。とにかく、たくさんの人との出会いがあった。
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- レコードデビューと同時に、キャンペーン、ライブ活動開始。東京へきて1年半、神戸での2年間のブランク。その間ためこんできた曲は200曲を上まわった。それらが認められレコード盤になり、ライブで歌える。うれしかった。ほんとにうれしかった。今までたまっていた何かが一度に吹きとんだ。ステージに立つ、人前でうたう。またよみがえってきたのあの瞬間、あのライブの感動。
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- デビューして2年半の月日が流れた。いろんなことにチャレンジした。デパートのコマーシャルソングを手がけた。映画の主題歌も認められた。昨年秋からのTV主題歌もヒットチャートに入った。爆発的なヒットはまだ、ない。でも今こうしてライブ活動をやれて、いろんなことにチャレンジできて、少しずつほんとに少しずつだけど、皆んなに認められてきたと思う。
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- 東京に来て、もう4年目になる。音楽をやりたくて家をとびだして今年の4月でちょうど10年、今まではばっちり基礎をみがいてきた。おちるとこまでおちたからこわいものは、何もない。これから10年が応用編だ、なにかおもしろいことをやれそうな気がしている。日本のROCK界にも、もっと陽光がさすべきだ。そういう時代が少しずつだけど近づいてきている気がする、そうなったら、今度こそ、俺の出番だ!』[1]
パッケージ、アートワーク
アルバムの帯には以下のキャッチコピーが記載されている。
"影の軍団II"主題歌を含む泉洋次の決定盤!!
収録曲
SIDE-A (LIGHT SIDE)
- あ・な・た・に・(TO YOU) – (3:06)
- LOVE COOL – (3:40)
- エキゾチック・LOVE・KOBE – (3:42)
- VAGABOND STORY – (4:05)
- THE CHANCE – (4:36)
SIDE-B (DARK SIDE)
- 光と影のバラード – (4:04)
- かかえきれないほどの夢を – (4:43)
- 人生は迷路 – (4:14)
- 酒と天使 – (4:25)
- ハンドルはまかせろ – (5:53)
関連項目
脚注
出典
外部リンク