全英への道 ミズノオープン(ぜんえいへのみち‐)は、毎年5月下旬に開催されている日本ゴルフツアー機構(JGTO)公認の男子プロゴルフトーナメントであると同時に、全英オープン日本代表選手選考会の最終戦として開催されている大会でもある。なお、2006年までは「ミズノオープンゴルフトーナメント」として開催されていた。2024年現在、賞金総額1億円、優勝賞金2000万円[1]。
概要
美津濃スポーツ主催による大会の歴史は1971年、「美津濃ゴルフトーナメント」から始まる。この時は男女同一会場・同時開催というユニークな体裁で開催された。1990年の第20回大会までこの形態が続き、1991年から男女分離開催となった(女子はその後「ミズノオープンレディーストーナメント」[2]に移行)。
1998年から全英オープン日本代表選手選考会の最終戦となるに当たり「全英への道」を大会タイトルに付し、JFEスチール(旧・日本鋼管)の工場跡地の敷地を再開発した、日本屈指のリンクスコースである「JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部」(岡山県笠岡市)という全英最終選考会にふさわしいコースを舞台に、熱戦を繰り広げていた。
2007年からそれまでの「よみうりオープンゴルフトーナメント」と統合し、全英への道 ミズノオープンよみうりクラシックとして名称変更され、会場も兵庫県西宮市のよみうりカントリークラブで開催されることになった[3]。またテレビ放送もTBS系列(地方開催の場合も地元局は技術協力扱いでTBSが製作)から読売テレビ製作・日本テレビ系列に変更された。
2011年から2021年までは再びJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部での開催に戻り、主催者から読売グループ企業(読売テレビ・読売新聞大阪本社・報知新聞社・読売ゴルフ)が外れた事から、大会名から「よみうりクラシック」の冠が外れることになったが、読売ゴルフを除く読売グループ企業が、特別協力という形で引き続き大会に関与する為、テレビ放送は読売テレビ・日本テレビ系列で継続される[4]。なお2011年は有資格者を除く上位4名に与えられる全英オープンへの出場権獲得者が全員日本国外選手という事態となった。
2018年から2020年までは茨城県鉾田市のザ・ロイヤル ゴルフクラブで開催[5]。2021年からは再びJFE瀬戸内海GCに戻されている。しかし2020年は全英オープンの1年延期により本大会も中止が決定した[6]。2021年は第50回として扱われた。
ザ・ロイヤルGCは全長8007ヤードの距離設定[7](さらに2019年は8016ヤードに延長)[8]が大きな特徴で、日本国内男子プロゴルフトーナメントで最長だった1973年の日本プロ東西対抗(兵庫県・東条の森CC東条)の7777ヤードを始め[9]、サン・クロレラクラシック(北海道・小樽CC)の7535ヤード(2007年 - 2009年)や2012年の全米プロゴルフ選手権の7676ヤードを超え、世界最長のプロゴルフトーナメントとなる[7]。
2022年大会からは、読売グループ企業が特別協力から外れたため。読売テレビ制作・日本テレビ系列のテレビ中継から、ABEMAでのインターネット中継に変更された[10]。
歴代優勝者
テレビ中継
- 概要の項でも述べた様に、テレビ中継は2007年の「〜よみうりクラシック」から2021年までは、読売テレビ制作で放送されており、2日目は読売テレビローカル(2015・2016年は開催地の西日本放送・広島テレビとの3局ネット)で深夜枠で、3日目・最終日はNNS系列フルネット28局にて生放送されている。また初日に関しても、「情報ライブ ミヤネ屋」の中でプレーの模様を速報する。
- 2020年大会については、開催中止のため「〜全英への道〜 ミズノオープン at THE ROYAL GOLF CLUB 総集編」を最終日(2020年5月31日)のみ放送。[26]
- 2021年大会の地上波放送については、3日目は読売テレビのみの関西ローカル、最終日は全国28局ネットになるが、放送時間が日本生命 B.LEAGUE FINALS第2戦(横浜アリーナ)中継に伴い13:30 - 14:55に編成するため、14:52 - 15:55分はBS日テレをカバーして放送。
- 2022年大会からはABEMAで放送。
脚注
外部リンク