八幡駅 (愛知県)
八幡駅(やわたえき)は、愛知県豊川市八幡町鐘鋳場にある、名古屋鉄道豊川線の駅である。駅番号はTK01。 歴史1972年に八幡口駅、市田駅、諏訪新道駅の三駅を統合し、八幡口駅 - 市田駅間に開設された。なお、市田駅はそのまま廃止されたが、八幡口、諏訪新道の両駅はその後も駅設備撤去の上信号場化され存置された。のちに八幡口信号場も廃止されたため、現在では諏訪新道信号場のみ存置されている。 八幡口信号場跡は鉄道高架下になるが、並行道路の湾曲や植え込みなどから、現在でも簡単に位置を特定できる(当駅から国府方向へ約300m)。一方、市田駅は東方の高架が終わるあたりの3kmポスト付近(ホームは北側)に存在した。こちらは側道が閉鎖され旧駅跡に近付くことはできない。 年表
駅構造島式ホーム1面2線を有する高架駅で、駅集中管理システムが導入された無人駅である(管理駅は国府駅[5])。駅集中管理システム導入以前から無人駅であったが、簡易な窓口が設けられ、勤労センターで催し物があるときなどに限り切符を販売していた。現在その窓口設備は国府駅構内にある。2線とも両方向へ進行可能だが、案内上左側通行のみで使用している。ホームは高架化前より少し東へ移動し、東端は交差道路上となっている。利用者が少ないため、エレベーターやエスカレーターは設置されていなかったが、2013年5月に豊川市民病院が駅近くに移転した際に車椅子対応のエレベーターが設置された。
配線図
利用状況
『愛知県統計年鑑』、『豊川市の統計』各号によると、一日平均乗車人員の推移は以下の通りである。
豊川線の駅では稲荷口駅に次いで利用客が少ない。2013年度からは駅近くに豊川市民病院が移転したために従来より利用客が増えている。2023年度からは駅近くにイオンモール豊川が開店したため更に利用客は増加した。 駅周辺豊川市は八幡駅の周辺を地域拠点と位置付け、医療、福祉、文化、商業、住居などの機能集約を図っている[45]。 駅南側は1960年代後半に愛知県企業庁によって豊川工業団地(野路地区)として造成され、日立製作所豊川事業所とスズキ豊川工場が立地していた[46][47]。2010年に豊川市がスズキから土地の一部を購入して2013年に豊川市民病院を開院[48]、2011年に香月コーポレーションが日立から土地の一部を購入して2013年に香月堂白鳥工場を新築した[49][50]。2014年にスズキが2018年7月での工場閉鎖を、日立が2016年3月での事業所閉鎖を発表した[51][47]。スズキの跡地はイオンモールが出店、日立の跡地の大部分は豊橋市土地公社が取得して文化会館や総合保健センター、住宅の用地とする計画が立てられた[48][52][53]。住宅用地は「八幡地区工場跡地活用事業」としてプロポーザル方式で事業者の公募が行われ[54]、大和ハウス工業により「セキュレアガーデン豊川八幡駅南」として販売されている。日立の跡地では2021年に木下大サーカス豊川公演が催された[55][56]。 周辺施設バス路線
隣の駅かつては国府駅 - 当駅間に白鳥駅(1953年廃止)と八幡口信号場(旧・八幡口駅、1996年廃止)が、当駅 - 諏訪信道信号場間に市田駅(1972年廃止)が存在した。 脚注
関連項目外部リンク
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