冷やしシャンプー冷やしシャンプー(ひやしシャンプー)は、1990年代後半に山形県山形市で開発された洗髪方法、および、使用される洗剤のことで、冷蔵庫や氷などで冷却したメントール系シャンプーを用いて客の洗髪を行う理容室等でのサービスである。頭にのせたかき氷にシャンプー剤をかけて行う場合もある。 山形県理容生活衛生同業組合の有志でつくられた「山形県・冷やしシャンプー推進協議会」が、夏の風物詩である冷やし中華の販売促進方法にならったブランド展開を行っている。 名称等「山形県・冷やしシャンプー推進協議会」での正式名称は「冷やしシャンプー」である。マスメディアなどの表記には「冷しシャンプー」との表記も見られる。 「山形県・冷やしシャンプー推進協議会」公式の製品は、発売元「山形県冷やしシャンプー推進協議会〜ひやしびと」、製造販売元「株式会社ロジック」である。クラシエ(東京都)から発売されている製品名から「冷シャンプー」(れいシャンプー)[1]と呼ばれることもある。 沿革1990年代後半に山形県山形市の理容店「メンズヘアリズム」(大沼幸市経営)において夏季限定のサービスとして始まった。当初は「クールシャンプー」と称し、冷蔵庫で冷やしたシャンプーを使うというサービスだった。 冷やし中華の販売促進で用いられるのぼりの決まり文句「冷やし中華はじめました」にならって、店舗横に「冷やしシャンプーはじめました」というポップを貼ったところ「かわったポップがある」と地元ラジオ局や地元テレビ局に問い合わせが殺到した。その後、大沼が毎月担当しているコラムで理容業界新聞「ザ・セントラル」に「冷やしシャンプー」の事を掲載すると理容業界内で広がり始め、全国理容生活衛生協同組合連合会のキャンペーンによって全国の理髪店・美容店に広がった。 2008年(平成20年)7月23日にフジテレビ系列『笑っていいとも!』、8月11日にテレビ朝日系列『スーパーモーニング』、8月14日に日本テレビ系列『秘密のケンミンSHOW』、8月15日によみうりテレビ『ニューススクランブル』などと、連日に渡って冷やしシャンプーが取り上げられ、一般への知名度が上がった。年末には『秘密のケンミンSHOW』で山形県民がMVK (Most Valuable Kenmin) に選ばれたが、さらに『山形ケンミンの秘密』第1位に冷やしシャンプーが選ばれた[2]。 2009年(平成21年)7月、「山形県・冷やしシャンプー推進協議会」と「埼玉県熊谷理容師会」が「冷やしシャンプー」に関する盟約を結んだ[3]。これは、1933年(昭和8年)7月25日に山形市で記録された日本の最高気温40.8℃を2007年(平成19年)8月16日に熊谷市(および岐阜県多治見市)が40.9℃で塗り替えたことから、暑さを売りにした町おこしを熊谷市が始め、山形の「冷やしシャンプー」を取り入れることにしたもの[3]。 2009年(平成21年)7月30日、「冷やしシャンプーはじめました」の商標を出願[4]。2010年(平成22年)4月2日、「冷やしシャンプーはじめました」の商標が登録された[4]。 2010年(平成22年)7月から山形市では、冷却したシェービングフォームを用いる「冷やしシェービング」も始まった[5]。 その他
参考記事脚注
関連項目外部リンク
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