動く標的 (映画)
『動く標的』(うごくひょうてき、Harper)は1966年のアメリカ合衆国のミステリー・スリラー・サスペンス映画。 概要監督はジャック・スマイト、出演はポール・ニューマンとローレン・バコールなど。 ロス・マクドナルドの1949年のミステリ小説『動く標的』を原作としている。 イギリスで公開された際のタイトルは原作の原題と同じ『The Moving Target』である[3]。 1975年には同じポール・ニューマン主演で『魔のプール』を原作とした続編『新・動く標的』が公開されている。なお、本作も続編も主人公の名前は原作のルー・アーチャーからルー・ハーパーに変えられている[注 1]。この理由について、ニューマンが『ハスラー 』『ハッド』のヒット以来、Hで始まるタイトルにこだわったという説がしばしばみられるが、実はこの時マクドナルドが『ルー・アーチャー』というキャラクター名の版権を保持したかったためであった[4]。 ストーリー自分の離婚話さえ解決できない私立探偵ハーパーは友人の弁護士アルバートの依頼で、前日に失踪した大富豪サンプスンの捜索を引き受ける。 夫人に会った後、ロサンゼルスにあるサンプスンの部屋を訪れ、かつての人気女優フェイの写真を見つける。フェイの夫トロイは密入国で儲けている男だ。フェイに会い、莫大な金を持っていることを知る。その時かかった電話で、バー「ピアノ」に関係があることを知って乗りこむ。だが、歌手のベティは質問に答えてくれず、あげく、用心棒に叩き出される。サンプスン誘拐の裏にシンジケートが動いていることを確信。 その頃、サンプスン夫人に現金50万ドルをよこせという脅迫状が舞いこんだ。アルバートに金を用意させ、保安官のスパナーとともに指定の場所に。やがて乗用車とスポーツカーが現れ、先に金を受け取った乗用車の運転手は殺され、金はなくなっていた。 以前、サンプスンが宗教団体の指導者クロードに寄付したことから、山頂の“雲の神殿”がシンジケートの本部と突き止める。ベティからサンプスンの居所を聞き出したものの、既に死んでいて、証人たちもたくみに殺されていた。 殺人の現場に必ずといっていいほど、アルバートが居合せていたことから、真犯人がアルバートだと確信する。問いつめられて自白した後、アルバートはハーパーに拳銃をつきつける。 登場人物
キャスト
作品の評価Rotten Tomatoesによれば、19件の評論の全てが高く評価しており、平均点は10点満点中7.1点となっている[5]。 Metacriticによれば、6件の評論のうち、高評価は2件、賛否混在は4件、低評価はなく、平均点は100点満点中51点となっている[6]。 脚注注釈
出典
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