北方文化博物館(ほっぽうぶんかはくぶつかん)は、新潟県新潟市江南区沢海(そうみ)にある戦後初の私立博物館。第二次世界大戦後の農地改革で、財団法人(史蹟文化振興会)の道を選択し、豪農・伊藤文吉の邸宅を米国連合国最高司令官総司令部(GHQ)の民間情報教育部門(CIE)の長として着任したラルフ・E・ライト中尉の援助のもと、博物館として整備した。美術工芸品や考古資料等を展示している。運営主体は一般財団法人北方文化博物館。理事長は八代目伊藤文吉没後、伊藤家南浜分家当主・伊藤勝也(新潟分館館長)が就任した。
分館として新潟市中央区南浜通に会津八一が晩年を過ごした新潟分館[5]、新発田市大栄町に新発田藩下屋敷であった清水園(しみずえん)がある[6]。
文化財
重要文化財(国指定)
登録有形文化財
2000年4月28日、主屋をはじめとした主要建造物計26件について、国の登録有形文化財に登録された。主要建物は1882年(明治15年)から1889年(明治22年)の建立である。なお新潟分館についても、主屋等計7件について同日登録されている。
(本館)
- 主屋
- 大広間
- 内土蔵
- 湯殿
- 銅門及び塀
- 新座敷
- 三楽亭
- 佐渡看亭
- いはのや
- 積翠庵・是空軒
- 帳庫
- 土蔵門
- 門土蔵
- 井戸小屋
- 集古館
- 旧作業場
- 大工場
- 店蔵
- 味噌蔵
- 刈羽民家
- 吉ヶ平民家
- 常盤荘
- 大呂庵
- 東蔵
- 米蔵
- 塀
(新潟分館)
国の名勝
交通アクセス
- 本館(江南区沢海)
- 新潟分館(中央区南浜通)
- 清水園(新発田市)
周辺
本館の周辺は江戸時代初期に沢海藩が置かれた場所であり、歴史的なまちなみや寺院がある[11]。
脚注
参考文献
- 神田勝朗『北方文化博物館と沢海の風景』一般財団法人 北方文化博物館、2018年。
関連項目
外部リンク
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