和光市内循環バス和光市内循環バス(わこうしないじゅんかんバス)は、埼玉県和光市内を循環して運行されるコミュニティバスである。1993年2月に運行開始した「和光市無料循環バス」を前身とする[1]。当時は東武鉄道直営時代の東武バスが運行受託していた[1]。現在は東武バスウエスト新座営業事務所 と 和光輸送に運行を委託している[2]。2024年1月4日より「わこば」と愛称が付けられた[3]。 概要1993年2月に運行開始した「和光市無料循環バス」は、市役所を和光市広沢に移転した際に、鉄道駅から遠くなり交通アクセスが不便になったことを理由として運行を開始したものである。 2001年にサービス内容(運行経路、運行時間、車両)の全面見直しを実施し、2か月の試行運行期間を経て、受益者負担の観点から運賃無料から有償運行の乗合バスへと移行した。有償運行を開始した当初は片方向循環で、土休日は運休であった。 2009年から2012年の間に運行内容の再度見直しが行われ、2013年に経路・時刻・運賃が全て変更された。 2009年の事業仕分け和光市が2009年10月17日・18日に構想日本の協力で実施した事業仕分けにおいて、17日に循環バスの運行について議論された結果、「民間」(民営化すべき)との評価が下された。この際に評価コメントとして「目的が明確でない」「交通対策なら市が関わる必要はない」「利用者を高齢者・障がい者に限定した福祉目的化を検討する必要がある」などが挙げられた[4]。これに対し市は、2012年度中に全面見直しを実施することを柱として、改善の上で市による運行を継続する方向性を提示した[5]。 2013年の運行内容変更和光市では2012年に循環バスの内容見直し案[6]を発表し、同年1月にパブリックコメントの募集を行った[7]。この結果を受けて、2013年4月1日以降、運行内容を以下の通り変更している。
沿革
運行内容
土日祝日は1便と各コースの最終便(9または10便)は運休 運賃(2024年1月~)
和光市役所2階、公共交通政策室の窓口に下記の書類を持参し、優待乗車証の発行したのち、優待乗車証の提示で割引運賃での乗車が可能 [9]
路線コミュニティセンターに隣接するバス停留所はすべて「コミセン」という略称が使用されている (例:白子コミュニティセンター → 白子コミセン) 現行路線(2024年1月4日~)①赤池コース和光市役所 → 和光市立本町小学校 → 和光市図書館 → 和光市駅南口 → 地蔵橋 → 赤池 → 地蔵橋 → 和光市駅南口 → 和光市図書館 → 和光市立本町小学校 → わぴあ → 和光市役所 和光市図書館停留所は本町通り(東武バス 和13系統 図書館前停留所と同一箇所)側に設置 ②越後山コース和光市駅南口 → 和光市図書館前 → わぴあ → 和光市役所 →団地センター → 総合福祉会館 → 越後山 → 諏訪原団地 → 埼玉病院 → 越後山 → 和光市役所 → 和光市図書館前 → 和光市駅南口 和光市駅南口 ~ 埼玉病院間の区間便あり 和光市図書館前停留所は本田通り(和光市循環バス図書館前停留所から改称)側に設置 総合福祉会館停留所は 東武バス「二軒新田」、西武バス「南一丁目」(和光市駅方面)と同じ場所に設置されている ③向山・午房コース和光市役所 → 和光市図書館前 → 和光市駅南口 → 和光郵便局 →丸山台3丁目 → 白子コミセン → 新道坂上 → 埼玉病院 → 和光市立第五小学校入口 → 午房コミセン → 白子コミセン → 丸山台3丁目 → 和光郵便局 → 和光市駅南口 → 和光市図書館前 → 和光市役所 ④白子・吹上コース和光市駅南口 → 和光市立大和中学校 → 丸山台3丁目 → 白子コミセン → 埼玉病院 → 白子3丁目東 → 野川公園入口 → 白子吹上コミセン → 下新倉氷川神社 → 丸山台3丁目 → 古美山 → 埼玉病院 → 和光市立大和中学校 → 和光市駅南口 ⑤坂下・新倉コース和光市駅南口 → 新倉ロータリー → 和光市坂下公民館 → 下里 → 金泉寺 → 氷川通り → 新倉高齢者福祉センター入口 → 和光市立北原小学校入口 → 和光市駅南口 過去の運行ルート2023年12月28日まで
「ふたば公園」停留所(東京北部郵便局至近)を新設。 福祉の里 → 野川公園入口間は途中停留所を一度通過。 野川公園入口を経由後に以下の停留所での乗降が可能 和光市駅南口発 → (野川公園入口) → 下新倉小学校 → 和光病院入口 → 下里 → 金泉寺前 → 新倉郵便局 → アグリパーク入口 → (福祉の里) → 和光市駅南口着 第1便は和光市駅南口が始発。福祉の里まで運行後、新倉氷川神社、ふたば公園、赤池、和光市駅南口、図書館前を経由し、和光市役所まで運行 (野川公園入口方面には乗り入れない) 第1、7便は土日祝日運休。
左まわりと右まわりの2コースがあり、右まわりが偶数番、左まわりが奇数番となっている (左回り。中央公民館先回りルート)※1、3、5、7、9便 「白子3丁目」停留所 (笹目通り。ベルク 和光白子店至近。白子三丁目中央土地区画整理地内道路上)を新設 「城山」「藤ノ木橋」停留所経由を取りやめ(左まわりのみ。南市場停留所下車後、徒歩) 第1便は和光市駅南口始発。和光市駅南口 → 白子宿地域センター間、途中停留所通過 第9便は和光市役所 → 和光市駅南口間、和光市駅南口 → 白子コミセン間、途中停留所通過。埼玉病院に乗り入れない 第1、9便は土日祝日運休。 (左回り。中央公民館先回りルート)※2、4、6、8便
南市場 → 白子3丁目東間、途中無停車。白子3丁目東折り返し後に以下の停留所での乗降が可能 和光市駅南口発→ (白子3丁目東) → 吹上コミセン下 → 稲荷神社下 → 藤ノ木橋 → (白子小学校入口) → (埼玉病院) → 和光市駅南口着 「白子3丁目」停留所は通らない(下新倉氷川神社停留所下車後、徒歩) 第8便は埼玉病院に乗り入れない。
第1,2,3,7便は和光市役所を出発後、和光市駅を経由せず、南一丁目、越後山方面に運行する (4,5,6便のみ和光市駅南口経由) 7便は午房コミセン方面を運行後、和光市駅南口止まりとなる [10] 2021年2月14日まで(南コースのみ)■南コース
「西大和団地」停留所(東武バス停留所と同一箇所)を新設 越後山橋 → 南公民館 間は途中途中停留所通過。午房コミセンを経由後に以下の停留所での乗降が可能 和光市役所発 → 午房コミセン → 埼玉病院(2回目)→ (南公民館) → 第三中学校 → (越後山橋入口。2回目) → 和光市駅南口着 今改正により越後山(南1丁目)や午房(白子1丁目)から和光市駅までは直接行けるが、和光市駅からは越後山、午房には直接行けない。 越後山、午房へは和光市役所が終点の為一旦、降車時に和光市駅~和光市役所間の運賃を支払う 再度乗車し、降車時に和光市役所~降車停留所までの運賃を支払う必要がある 和光市役所での平均待ち時間は平均40分程度ある [11] [12] 和光市駅南口から越後山、午房に直接行く場合は周辺を経由する東武バスを利用する必要がある(運賃はコミュニティーバスとは異なる) (越後山地区)
南一丁目(地区の西側、東京外環自動車道 と並走する側道)や二軒新田を経由する 西武バス 泉39または39-1 大泉学園駅 発着の路線もあるが、乗車時に運転手に降車停留所申告し、運賃を先払いする必要がある。 (午房地区)
埼玉病院または新道坂上停留所下車後徒歩。[13] 両地区へのアクセスは成増駅 発の西武バスが利便性が高い。[14] 2020年3月31日まで和光市役所を起点に和光市駅南口を経由し、以降市内各方向へ向かう3コースが設定されている。いずれのコースも運行上は一方向循環扱いとなる、和光市役所→和光市駅南口→市内各コース→和光市駅南口→和光市役所の順序で運行される往復経路である。 各コースいずれも第1便と最終便は土曜日・日曜日運休。12月29日~1月3日は全便運休。 ■北コース
金泉寺前 → アグリパーク入口 → 福祉の里 → アクシス → 赤池 → 新倉氷川神社 → 和光市駅南口 → 図書館前 → 和光市役所 ■中央コース (右回り。谷中先回りルート)
(左回り。中央公民館先回りルート)
■南コース
2013年3月まで和光市役所を起点に、市内を南北各方向に循環する2経路が設定されていた。いずれの経路とも両方向循環である。各経路は両方向とも1日5本運行されていたが、2011年4月1日から北コース赤池先回り・南コース白子コミセン先回りは利用者僅少を理由に最終便が運休となっていた。 北コース
南コース
車両東武バスへの再移管時点では、東武バス標準塗色の小型ワンステップバス、日産ディーゼル・RN3台が使用されていたが、2009年にノンステップバスの日野・ポンチョロングボディ2台(9952号車、9987号車)に置き換えられた。 ポンチョ2台は2010年2月から、埼玉県立芸術総合高等学校の生徒2名がデザインした、市にゆかりのある清水かつらの作品をモチーフにした「みどりのそよ風号」と大石真の作品をモチーフにした「風信器号」のラッピングが施されている。 脚注
参考文献関連項目外部リンク
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