国立中央大学(こくりつちゅうおうだいがく、英語: National Central University、公用語表記: 國立中央大學)は、台湾桃園市中壢区中大路300号に本部を置く中華民国(台湾)の国立大学。1915年創立、1915年大学設置。
大学の略称はNCU、または中大(Chung-ta)[1]。
概観
現在文、理、工、管理、情報電機、地球科学、客家の7学院(学部)、19学系(学科)と43研究所(大学院課程)を擁し、同時に宇宙、防災、ナノテク等の10研究センターを擁した総合大学としての地位を占めている。特に宇宙工学や天文関係に関しては台湾随一の設備を有し、台湾の先端工学を担っており、重点研究大学7校(現在6校)の一つに指定されている。[2]
2005年に教育省が推進する「トップ大学計画」の中でも科学技術に立脚した発展を目標に定めている。2005年10月には桃園科技工業区内に観音キャンパスを建設し、同時に研究開発センターを設置した。産学協力での産業発展に寄与することを目的とし、台北地区での学術研究の中心としての地位を占めている。
キャンパス
歴史
国立中央大学は、1902年に南京市に設立された三江師範学堂を起源としており、南京高等師範学校となった1915年を開学年としている[3]。南京が中華民国の首都となった翌年の1928年に国立中央大学に改称された。その後国共内戦により中国共産党に接収され、1949年国立南京大学と改称された(南京時代の国立中央大学については国立中央大学 (南京)(中国語版)を、その後の共産党政権下の国立南京大学については南京大学をそれぞれ参照)。
現在の国立中央大学は、中華民国南京にあった国立中央大学の後身として、1962年に国立中央大学大学院地球物理学研究所として苗栗県に設立された。1968年、現在地に移転し、国立中央大学理学部に改名された。1979年に、国立中央大学という名前で正式に再建された。2003年に、NCUと他の3つの国立大学は、台湾大学システム協力パートナーシップを確立した。
年表
校歌
汪東/詞 程懋筠/曲
- 維襟江而枕海兮,金陵宅其中
- 陟升皇以臨睨兮,此実為天府之雄
- 煥哉鬱鬱兮,文所鐘
- 宏我黌舍兮,甲於南東
- 干戈永戢,弦誦斯崇
- 百年樹人,鬱鬱蔥蔥
- 広博易良兮,呉之風,以此為教兮,四方来同
組織
- 文学部
- 中国文学科
- 英美語文学科
- 法国語文学科
- 哲学研究科(応用倫理研究センター)
- 芸術学研究科
- 歴史研究科
- 学習与教学研究科
- 人文センター
- 理学部
- 数学科
- 物理学科
- 化学学科
- 生命科学科
- 天文研究科
- 統計研究科
- 光電科学研究科
- 認知与神経科学研究科
- 工学部
- 化學工程与材料工程学科
- 土木工程学科
- 機械工程学科
- 環境工程研究科
- 営建管理研究科
- 精密儀器センター
- 奈米触媒研究センター
- 生物医学工程センター
- 能源研究センター
- 界面科技研究センター
- 車輛行車事故鑑定センター
- 橋梁工程研究センター
- 地科学部
- 地球科学学科
- 大気科学学科
- 地球物理研究科
- 大気物理研究科
- 太空科学研究科
- 応用地質研究科
- 水文科学研究科
- 国科会地球科学研究推動センター
- 資電学部
- 電機工程学科
- 情報工程学科
- 通訊工程学科
- 通信網学習科技研究科
- 管理学部
- 企業管理学科
- 情報管理学科
- 経済学科
- 財務金融学科
- 産業経済研究科
- 人力資源管理研究科
- 工業管理研究科
- 高階主管企管碩士班(EMBA)
- 管理学部電算センター
- 管理学部学術研究センター
- 管理学部ERPセンター
- 客家学部
- 客家語文曁社会科学学科
- 客家社会文化研究科
- 客家政治経済研究科
- 客家語文研究科
- 法律与政府研究科
- 研究センター
- 太空及遥測研究センター
- 光電科学研究センター
- 環境研究センター
- 軟体研究センター
- 通訊系統研究センター
- 災害防治研究センター
- 台湾経済発展研究センター
- 客家研究センター
- 学習科技研究センター
- 奈米科技研究センター
- 教学センター
- 通識教育センター
- 師資培育センター
- 芸文センター
- 語言センター
歴代学長
代 |
氏名 |
任期
|
初代 |
戴運軌 |
1958年(~1962年)~1973年
|
第2代 |
李新民 |
1973年7月~1982年7月
|
第3代 |
余伝韜 |
1982年8月~1990年6月
|
第4代 |
劉兆漢 |
1990年6月~2003年2月
|
第5代 |
劉全生 |
2003年2月~2006年1月
|
第6代 |
李羅権 |
2006年2月~2008年5月
|
第7代 |
蔣偉寧 |
2009年2月~2012年2月
|
第8代 |
周景揚 |
2013年2月~現在
|
主要な教員
主要な出身者
学術
文芸
教育
経済
産業
- 謝森中 (中央銀行総裁、交通銀行董事長)
- 陳慶瑜 (中国銀行董事長)
- 王志莘 (上海証券取引所創始者及び初代所長)
- 盧国紀 (民生實業公司董事長)
- 李文正 (インドネシア力宝グループ董事長,亞洲銀行家協会主席)
- 唐義方 (シンガポール聯合工程集団公司主席、シンガポール経済発展局主席)
- 張心怡 (中華開発公司董事長、台湾銀行頭取)
- 張訓舜 (台湾合作金庫銀行董事長)
- 施建生 (国票聯合證券公司董事長)
- 朱書麟 (台湾電力公司董事長)
- 鄒祖焜 (新亜建設開発公司董事長)
- 程志新 (能源航運股份公司董事長、台湾青年商会会長)
- 張昭焚 (鈺徳科技公司董事長)
UST-台湾連合大学システム
- 国立清華大学/National Tsing Hua University, University System of Taiwan(有名な理学)
- 国立陽明交通大学/National Yang Ming Chiao Tung University, University System of Taiwan(有名な医学と工学)
- 国立中央大学/National Central University, University System of Taiwan(有名な天文学と地学)
脚注
- ^ 中大は、1999年2月24日に経済部智慧財産局(中国語版)により商標が認められており、台湾国内では他者による使用が制限されている(註冊番号00105869号)。台湾五大学に位置するトップレベルの大学で基礎科学・天文・工学で突出した研究機関である。
- ^ 黃慕萱,書目計量與學術評鑑—國內七所研究型大學論文發表概況分析。引文分析與學術評鑑研討會論文集(臺北,2004),135-152。
- ^ “校史紀要”. 国立中央大学. 2023年1月19日閲覧。
外部リンク
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2002年に中華民国(台湾)教育部に正式に選定 |
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