大隅縦貫道
大隅縦貫道(おおすみじゅうかんどう)は鹿児島県鹿屋市を起点とし肝属郡南大隅町に至る延長約50kmの地域高規格道路である。 概要1994年12月16日候補路線に指定され、このうち鹿屋市から錦江町(当時は田代町)までの区間が大隅縦貫道(1期)として1998年6月計画路線に指定された。 東九州自動車道鹿屋串良JCTから国道220号鹿屋バイパスまでが整備区間に指定され、一般県道串良鹿屋道路(延長6.1 km)として2014年12月21日15時に開通した[1]。鹿屋串良JCT - 東原IC(国道269号交点)間は鹿児島県道552号鹿屋串良インター線に、東原IC - 笠之原IC(国道220号鹿屋バイパス交点間)は鹿児島県道550号鹿屋環状線の一部としてそれぞれ認定されているが、県道路線としてはいずれも鹿屋市街地寄りの南側が起点、鹿屋串良JCT寄りの北側が終点とされている。 また整備区間以南の一部区間でも、将来事業化されることを見越したと思しき改良工事が行われている。 沿革前史大隅縦貫道の呼称および概念は、地域高規格道路としての指定以前から存在した。 1968年に鹿児島県が策定した総合計画『20年後のかごしま』に大隅縦貫道路の概念が北薩縦貫道路や南薩縦貫道路とともに提唱[2]。また、1971年12月に当時の大隅半島1市17町(垂水市を除く当時の大隅半島全自治体)で構成する大隅広域市町村圏協議会が策定した『大隅広域市町村圏計画』には大隅縦貫自動車道として提唱された[3]。両計画ともに当時の福山町(2005年以降は霧島市の一部)から鹿屋市や佐多町(2005年以降は南大隅町の一部)を結ぶ路線と、福山町と志布志町(2006年以降は志布志市の一部)を結ぶ2路線を構想していた。なお、当時の「東九州縦貫自動車道」の構想ルートは鹿児島市から桜島・垂水市経由で鹿屋に至るもので、鹿児島市と桜島の間は架橋の構想であった[4][5]。 1978年に鹿児島県が策定した『鹿児島県総合計画』では大隅縦貫道を「九州自動車道 加治木インターチェンジから牧之原(当時の福山町)を経由し、佐多町や志布志湾臨海部へ至る路線」と位置付けていた[6]。このうち、加治木 - 鹿屋間は後に東九州自動車道に組み込まれることになり、1989年時点では「東九州自動車道と鹿屋 - 佐多間の鹿児島県道68号鹿屋吾平佐多線の総称」が大隅縦貫道と位置付けられていた[7]。 1986年時点では加治木 - 国分間が大隅縦貫道として建設計画が進められており、加治木 - 小浜(後の隼人西インターチェンジ)間は建設省が、小浜 - 隼人(後の隼人東インターチェンジ)間が日本道路公団の施行する一般有料道路として事業化されていたが、隼人 - 国分間は事業化前であった[8]。このうち加治木 - 隼人間は1992年に国道10号隼人道路として開通した。 年表
各事業区間串良鹿屋道路串良鹿屋道路は、東九州自動車道鹿屋串良JCTから国道220号鹿屋バイパスまでを結ぶ、全延長6.1 kmの自動車専用道路である。2014年12月21日に全線開通した。 →詳細は「串良鹿屋道路」を参照
鹿屋市笠之原町 - 同吾平町下名間について(現道活用区間)鹿屋市笠之原町(笠之原IC)から同吾平町下名の6.5 kmについては現道活用区間と位置付けられている。このうち肝付町の笠野交差点以北は国道220号鹿屋バイパス、笠野交差点以南は県道68号である[19]。 吾平道路吾平道路(あいらどうろ)は、鹿児島県鹿屋市吾平町下名から同市吾平町上名まで(鹿屋市立鶴峰小学校付近)を結ぶ、全延長4 kmの道路である。2015年に事業化された[18]。起点側の約3 kmはバイパス道路、終点の約1.1 kmは既存道路(現道)の拡幅工事として整備される[20]。 吾平大根占田代道路吾平大根占田代道路(あいらおおねじめたしろどうろ)は鹿児島県鹿屋市吾平町上名から錦江町田代麓(国道448号交点)を結ぶ、全延長16 kmの道路である。2021年度に事業化された。総事業費は320億円を予定している[19]。 インターチェンジなど
車線・最高速度・料金
脚注
関連項目 |