宇津江四十八滝
宇津江四十八滝(うつえしじゅうはったき)は、岐阜県高山市国府町宇津江にある渓谷、滝。宮川(神通川)の支流・宇津江川にあり、その上流の渓谷にある一連の滝の総称である。 岐阜県の名勝[1]、県立自然公園[2]に指定されている。また1982年に「21世紀に残したい日本の自然100選」、1986年に「岐阜県の名水50選」、2004年に「飛騨・美濃紅葉三十三選」にそれぞれ選定されている。 その名称から、四十八筋の滝があると思われがちであるが、実際には主に十三筋の滝からなる。「四十八滝」と呼ばれる由縁は、後述の『よそ八伝説』からである。 各滝の名称下流から記述する。数字は高さ。
よそ八伝説昔、この地に「よそ八」という若者と母親が暮らしていた。病気の母親のためによそ八はイワナを釣りに出かけた。なかなか釣れないため、宇津江の山奥の大蛇の住む大沼に来てしまった。ここで釣りをしていると、木の上から大蛇ににらみつけられてしまい、大蛇の妖気でよそ八は寝込んでしまった。 その夜、一人の旅の娘がよそ八の元に訪れ、数十日看病をする。看病によりよそ八は元気になるが、娘は「私は大沼の大蛇です。陸で千年、海で千年修業をし、空に昇る時がきましたが、あなたの親孝行を見て私の血で看病することを決心しました。しかし、そのために私の力は無くなってしまいました。もう空へは昇れません」と、姿を消してしまった。 よそ八はなんとか大蛇を空へ昇らせようと思い、旅の行者に相談する。行者は不動明王に断食願掛けを行った。21日間の祈祷の末、突然雷雨となり、大蛇は龍になり天に昇った。大沼の水はすっかりなくなり谷間の木々もなぎ倒され、そこには大小沢山の滝ができていたという。 後に諸国修行の途上にこの地に立ち寄った弘法大師(空海)はこの話を聞き、「その行者は不動明王の化身。よそ八は四十八、つまり仏法四十八願の意味であろう」と言い、このことから宇津江四十八滝と呼ばれるようになったという。 園内・周辺の主な施設
交通アクセス
脚注関連項目外部リンク
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